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HIVの感染確率についてはネット上でもよく出てきます。

今更ですが、HIVの感染確率について考えてみたいと思います。

私が甥っ子の陽介に説明しますので、ぜひあなたのHIV感染予防にお役立て下さい。

管理人注記:私自身がずっと気になっていた確率の話を記事にしてみました。

何せ学校で確率を学んだのは遠い昔。

今回、必死で考えましたが、万一どこかで間違っていたり矛盾していたら、見つけた方にはぜひ教えて欲しいと思います。

よろしくお願いします。

(甥っ子陽介)おじさん、HIVの感染確率について教えて欲しいんですけど。
陽介
(私)陽介、HIVの感染確率については以前に説明したよね?なぜまた教えて欲しいんだい?
私

(陽介)おじさん、前に教えてもらったのは「HIV感染の確率データ」でしたよね。

(私)そうだったね。

(陽介)あれは行為別のHIV感染リスクについてのお話しだったと思うんです。

今日僕が聞きたいのはそうじゃないんですよ。

(私)と言うと?

(陽介)僕、どうも数学が弱くて確率の話がピンとこないんです。

例えば、前回の行為別HIV感染確率で言えば「アナルセックス(受け入れ側)」の感染リスクは0.5%ってなってますよね。

(私)そうだね。

(陽介)これって、HIV陽性者とコンドームなしの性行為を行った場合、1回あたり0.5%の感染確率があるってことですよね?

(私)そうだよ。

(陽介)0.5%と言えば1/200じゃないですか。200分の1ですよね?

(私)そうだよ。

(陽介)ここからちょっと分からなくなるんですよ。

感染確率が200分の1ってことは、200回やれば100%になって確実に感染するってことですか?

(私)うん?

(陽介)199回まで感染していなければ200回目は絶対感染するって話なんでしょうか?

(私)いやいや、これはまた陽介の頭の中はかなり混乱してるね。

(陽介)どうも確率の数字が実感としてピンとこないんですよ。

(私)それじゃね、話を分かりやすくするための例で考えてみよう。

いま、感染確率が50%の感染症があったとするね。さっきの陽介の考え方だと、2回性行為をすれば確実に感染することになるね。

(陽介)確率50%ってことは1/2ですよね。だったら2回で100%になるから、そうですね、絶対感染しますね。

(私)でも実際には2回でも感染しないケースはあり得るよね。

(陽介)う~ん・・・そりゃそうですね。あれ、おかしいなぁ?

(私)感染確率50%と言うことは、1回あたりの確率だよね。だから1回目に感染する確率は50%。

それじゃもし1回目に感染しなかったとすると、2回目に感染する確率はいくらだい?

(陽介)1回目で感染しなかったから、2回目は100%なんじゃないですか?

(私)いや、2回目も1回目と同じ、50%だよ。つまり感染確率50%は1回目でも2回目でも、100回目でも同じなんだ。

(陽介)あ~・・・そうなんですね。

(私)1回目に感染しようがしまいが、2回目に感染する確率は変わらないよね。

これが例えば1回目に感染すると何かの変化が起きて、2回目の感染確率に影響を与えるなら話は別だ。

(陽介)ふ~ん・・・。どこまでいっても、1回あたりの感染確率は同じ50%ってことですか。

何だか確率50%と言うと、2回やれば絶対感染しちゃうみたいに勘違いします。

(私)それじゃ、1回あたりの感染確率が50%の感染症で、2回性行為をしても感染しない確率はいくらだい?

陽介の勘違いだと2回すれば100%だから、感染しない確率はゼロってことになるけど。

(陽介)そうですね。

(私)感染確率50%ってことは、感染しない確率も50%だね。では、2回連続して感染しない確率は?

(陽介)え~っと・・・。確かこんな場合は確率を掛ければいいんですよね。

0.5×0.5=0.25ですね。だから25%です。あれ?ゼロじゃない!

(私)そうだね。感染しない確率が25%ってことは、逆に感染する確率は75%ってことになる。

(陽介)そうですね、100%じゃないですね。

(私)1回あたりの感染確率が50%の感染症だと、2回の性行為で感染する確率は75%、感染しない確率は25%だ。

(陽介)おじさん、ちょっと待って下さいよ。それじゃ、HIVの場合も・・・?

(私)そう、全く同じ考え方だね。

(陽介)アナルセックスによる感染確率が0.5%、200分の1なんですけど、これは1回目でも200回目でも同じ0.5%ってことですね?

(私)その通り。199回目まで感染していなくても、200回目はやはり同じ0.5%だよ。

(陽介)それじゃ0.5%の感染確率で200回行為を行ったとき、感染する確率はいくらですか?

僕は200回すれば100%になって絶対感染すると思ってました。

(私)これもさっきの例と同じ計算をすればいいんだよ。

1回あたりの感染確率が0.5%ってことは、感染しない確率が99.5%ってことだね。

これが200回連続する確率は0.995^200=0.367となって、約36.7%だ。

だから感染する確率は63.3%ってことになるね。

(陽介)へぇ~、なるほど。

(私)今のはアナルセックスの場合だけど、もしも膣を使った行為だと1回あたりの感染確率は0.05%(男性側)だね。

これで計算すると、同じ200回でHIVに感染する確率は9.5%になる。

いかにアナルセックスがHIVに感染しやすいか数字でもよく分かるよね。

(陽介)ふ~ん、そうなんですね。いや、段々と分かってきました。数字が実感としてピンときました。

(私)陽介の頭が混乱したのは、あくまで1回あたりの感染確率を独立したものとして考えなかったからだよ。

200分の1の確率は1回目でも200回目でも同じ、200分の1だ。

(陽介)そう、そこですよね、おじさん。

(私)ただ、当然だけど1回あたりの感染確率が高い行為の方が感染しやすいし、低い行為の方が感染しにくい。

さっきのアナルセックスと膣を使ったセックスの比較でも分かるよね。

(陽介)はい、分かりました。

(私)ちなみにだけど、HIVじゃなくてクラミジアの場合を考えてみよう。

クラミジアの感染確率は1回あたり30%と言われている。

もしも予防なしにクラミジア陽性者と10回性行為をしたとしたら?

(陽介)え~っと、さっきと同じように計算してみると・・・。

はい、感染確率97.2%です!

わ、怖い!

これこそ、ほぼ100%感染しますね。

(私)そうだね。クラミジアはたったの10回で100%近い。いかに感染力が強いか分かるね。

(陽介)う~ん、数字で見ると分かりやすいですよね。

(私)ただしね、あくまで前提となっている感染確率は、厚生労働省の関連サイトで公開している数値だからね。

個別のHIV陽性者の事情はそれこそ個々に違うよね。

(陽介)それはそうですよね。

(私)例えば同じHIV陽性者でも抗HIV治療を受けている人は検出限界近くまでウイルスが減っている。

一方、何も治療を受けてない人はウイルスは増加し続ける。

当然、この両者では感染確率は全く違うよね。

(陽介)そうですね。

(私)もうひとつ注意して欲しいのは、改めてだけどHIVと言うウイルスは感染力が弱いと言うこと。

だから感染しにくい、安心ですと言う話じゃない。

パートナーのどちらかがHIV検査で陰性になったからといって、相手も陰性とは限らない。

ここに注意して欲しいね。

(陽介)そうか、そういう観点も大事ですね。

さっきの計算だと、膣を使った性行為の場合は200回性行為を行っても感染する確率は9.5%だったですね。

(私)だから何年付き合ってても、相手がHIV陰性だから自分も大丈夫とは限らない。

必ず自分もHIV検査を受けることが必要だね。

(陽介)結局、感染確率と言うのはあくまで目安にしかならないってことですね。

(私)その通り!

例え0.05%の感染確率でも最初の1回目で感染する人はする。

そして感染してしまった人にすれば感染確率100%だ。

0.05%なんて何の意味もない。

(陽介)おじさんの説明のおかげでHIVの感染確率が実感としてピンと来るまで分かりました。

(私)だからもしもHIV感染の不安を感じたら、感染確率なんか心配するより早く保健所か病院でHV検査を受けた方がいいってことだ。

確率を考えて不安になったり、逆に安心したりするのは全くもってナンセンス。

何の役にも立たないよ。

それを分かってもらったところで、今回はこの辺で終わりにしよう。

(陽介)おじさん、ありがとうございました。

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