HIV検査キットは年々利用者が増えていますが、中には品質的に問題のある検査キットもあります。この記事をあなたの検査キット選びにお役立てください。

(甥っ子陽介)おじさん、HIV自己検査キットって、何ですか? (私)陽介、HIVの陰性、陽性の判定まで自分で行う検査キットだよ。
陽介 私

(陽介)えー!自分で判定するんですか?だってこれを使う人はみんな素人でしょう?そんなこと、出来るんですか?

(私)その話をする前に、HIV検査キット全体の話をしよう。現在、私たちがネットの通販で手に入れることが出来るHIV検査キットは大きく分けて次の4種類あるんだよ。

●郵送検査による検査キット ¥3000円~¥5000くらい

もっとも一般的なHIV検査キット。利用者は自分で採血して郵送で検査キット会社へ送る。それを登録衛生検査所で陰性か陽性か、専門家が判定する。

●血液によるHIV自己検査キット ¥4000~¥5000くらい

自分で採血して、自分で陰性か陽性かを判定する。国産品ではなく海外からの輸入品。

●唾液採取によるHIV自己検査キット ¥5000~¥9000くらい

これも海外からの輸入品でアメリカでは薬局で売られている、唾液で自己判定する検査キット。米国食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration、FDA)による承認を得ている。しかし日本では薬事承認を受けていない。

●尿によるHIV自己検査キット ¥8400

同じく海外からの輸入品。尿によって自己判定する検査キット。

以上を表にまとめると、こんな感じです。

検査方式 判定するのは? 検体 凡その価格
郵送検査 専門機関 血液 ¥3000~¥5000
自己検査 本人 血液 ¥4000~¥5000
本人 唾液 ¥5000~¥9000
本人 尿 ¥8000~¥9000

 

(陽介)なるほど。郵送検査が1種類に、HIV自己検査キットが3種類ですね。そして自己検査は全て輸入品ですね。

(私)そうだね。検体を採取して海外に送り返す訳にいかないからね。それからさっき陽介が質問した自分で判定できるのか、という質問だけどね。たいていの検査キットはインジケーターに色のついたラインが現れ、そのラインの現れる位置で陰性か陽性か判定するみたいだよ。おじさんも使ったことがないし現物を見たこともないから正確には分からない。

(陽介)そうなんですか。でもおじさん、ちょっと気になりますね。僕らでも簡単に間違いなく判定出来ればいいですけどね。それから血液以外に唾液や尿でもHIV検査って出来るんですね。

(私)うーん、実際のところ、どの程度の信頼性があるのかよく知らないんだ。例えば唾液によるHIV自己検査キットは2012年7月に米国食品医薬品局(FDA)が薬局での販売を許可してる。だからそんないい加減なものではないと思うけどね。

でもFDAが認可したときのニュースにはこんなふうに書かれているよ。

『HIV感染者へのテストでは92%、非感染者に対しては99%以上の確率で正しい結果が得られた。』(2012年7月4日日本経済新聞)

問題はHIV感染者へのテストで92%だった、という結果だね。8%は誤判定だったということになる。

(陽介)でそれって・・・僕の感覚ではすごい怖い気がしますけど。要するに「偽陰性」ってことですよね。HIVに感染しているのに陽性にならなかった、ということでしょう?

(私)そうだね。だからこの検査キットはあくまでも個人輸入で購入して自己責任で使うことになるね。でも、自己責任ということで言えば全部のHIV検査キットがそうだよ。そこが保健所や病院の検査と違う点だね。

(陽介)それって正直怖いですね。間違った使い方をして誤判定になってしまったら・・・大変ですよね。

(私)その通りだ。でも、国産のHIV検査キットは年間に6万5000個以上も使われているんだ。とても簡単、安全に使えるし、陰性、陽性の判定は専門機関が行うので安心だ。

(陽介)尿で行うHIV検査はどうなんですか?

(私)これもよく分からない。おじさんが調べたところ、尿に含まれるHIV抗体を検出するみたいだね。でもその検査精度がどのくらいなのか分からない。販売店のホームページには正確さは100%と書いてあるけどね。

(陽介)100%?すごいですね!

(私)ホントだったらね。日本でもちょっと前に尿によるHIV抗体検査の研究は行われているんだよ。ただ、現在までに実用化されているという話は聞いたことがないね。

ところでこうした海外から輸入して自分で検査結果まで判定する検査キットについては、厚生労働省からも注意を呼び掛けている。

例えばこちら⇒『HIV検査相談マップ』

中には粗悪品があるのでなるべく使用せずに保健所で検査を受けて欲しいと呼びかけている。

(陽介)国産のHIV検査キットについてはどうなんですか?

(私)積極的に利用しましょうとは書かれていないけど、使わない方がいいとも書かれていない。すでに年間に6万5000個もの実績があるからね。

(陽介)なるほどです。では、少なくとも輸入品のHIV検査キットを使うときは要注意ってことですね。

(私)そうだね。ネットで販売している会社は単に個人輸入の代行をしているだけで、商品の品質について責任は一切負わないからね。全て自己責任ということになるね。

(陽介)でもおじさん、HIV自己検査キットって、どんなメリットがあるんですか?わざわざ購入するメリットないように思うんですけど。

(私)しいて言えばその場で検査結果が分かる、ってことだね。後は値段も高いし、それこそ使い方を間違うと誤判定する可能性もある。あまりメリットはないと思うよ。

(陽介)でも、HIV検査の結果って、数日を争うようなものですか?そんなに早く検査結果を知ることが大事ですか?

(私)HIV感染の進行から考えると数日遅れても同じだよね。ただ気持ちの問題として一刻も早く検査結果を知りたいと思う人がいるかも知れないね。

(陽介)あ~、なるほどそれは言えてますね。不安で不安でたまらない人は1日も早く検査結果が知りたいでしょうね。

(私)それと自分で検査結果を判定するから、結果を誰にも知られる心配がないね。

(陽介)あれ?郵送検査でも匿名検査じゃないんですか?

(私)多くの郵送検査は匿名検査だよ。個人情報を明かさず検査を受けられるから、自分の検査結果を知られることはない。でも、中には検査結果をメールや郵送で知らせる会社があって、それは匿名検査とは言えないね。

(陽介)でもその匿名じゃない会社の方が少ないんでしょう?

(私)そうだね。おじさんから見て利用者の多い、たくさん使われている検査キットは全て匿名になってるね。

(陽介)やっぱりそうでしょうね。それじゃおじさん、結論としてHIV自己検査キットはどうなんでしょう?

(私)これはさっきも言ったけど利用する本人の考え方ひとつだね。全て自己責任であることを承知で、すなわちリスクを承知で使うならそれもいいんじゃないか。1日でも早く結果が知りたい人もいるだろうしね。

(陽介)だけどおじさん、海外からの輸入品だと、手元に到着するまでの時間はけっこうかかるんじゃないですか?

(私)まぁ、国内に在庫を持っていれば早いよね。ホームページを見ると、3日~7日(営業日)としているところが多いみたいだね。

(陽介)7日だったら国内の郵送検査でも早いところなら検査結果が出ますね。そんなに変わりません。

(私)そうだね。まぁ、いずれにしてもほんの数日の差だから気持ちの問題だけだね。リスク覚悟で使おうとする人は自己責任で買えばいい。でも私はあまりお勧めできないね。

(陽介)分かりました。それが結論ですね。

 

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