今更ですが、HIV感染症が完治出来ないのはどうしてでしょうか。

HIVが発見されてすでに30年以上が経過し、世界中の研究者が必死で治療法を研究しているにも関わらず、依然として完治の方法は見つかっていません。

今回私が調べた「HIV感染症が完治出来ない理由」を甥っ子の陽介に話します。あなたもぜひ一緒に聞いて下さい。

HIV感染症治療の一般知識としてお読み頂ければと思います。

(甥っ子陽介)おじさん、HIV感染症ってどうして完治させることが出来ないんですか?
陽介
(私)陽介、それはね、あまりに完治までの時間が長いので事実上完治出来ないとされているんだよ。
私

(陽介)え!それじゃHIV感染症って、時間さえかければ完治するんですか?

(私)う~ん、時間をかけて完治した人が実際にはまだ1人もいないので何とも言えないけど理論上はそうらしい。

(陽介)へぇ~それは知りませんでした。それじゃいったいどのくらいの時間治療すれば完治するんですか?5年ですか?10年ですか?それとも20年ですか?

(私)いや、そんな時間で完治できるならすでに何人も完治した人がいるはずだよ。

(陽介)そうですねぇ・・・。じゃ、30年とか40年ですか?

(私)ズバリ、73.4年かかると言われている。

(陽介)ひゃ~!!73.4年ですか。それは・・・・。

(私)実際には完治するより先に寿命が来てしまうよね。だから現実にはHIV感染症は生涯治療であって完治出来ないと言われているんだよ。

(陽介)でも、73.4年ってえらい数字が細かいですね。いったいどんな根拠でその年数が出てるんですか?

(私)そうだね、それを説明しよう。そもそもHIV感染症の治療って、どんな治療か知ってるかい?

(陽介)はい。前に「エイズの治療とは?」「エイズの治療に使う薬は?」って話で教えてもらいました。

(私)そうだったね。現在行われている抗HIV治療は体内のHIVが増殖するのを抑える治療なんだね。直接ウイルスを殺してるんじゃなくて、増えるのを邪魔してる。

(陽介)そうでしたね。HIVが増えることが出来なければ徐々に免疫細胞によってHIVは排除されていくんですね。

(私)そうだ。HIVはCD4陽性T細胞という、免疫細胞の中でも中枢細胞に感染し、この中で増殖すると同時に免疫細胞を破壊する。

だからHIVの増殖を抑えることはHIVを減らすことになるし、同時に免疫力の低下を防ぐことにもなる。

(陽介)だから今ではHIVに感染してもエイズ発症を防ぐことが出来るし、エイズで亡くなる人も激減したんですよね。

(私)その通り。ところがね、HIVの一部はメモリーTリンパ球と呼ばれる寿命が長い細胞の中に潜伏感染してるんだ。じっと潜んで免疫細胞から攻撃されないよう隠れてる。

(陽介)うへ!そうなんですか!

(私)そしてもしも抗HIV治療を止めてしまうと、この隠れていたHIVが再び増殖をはじめ、免疫力は低下するしエイズ発症へと進行してしまう。

(陽介)う~ん・・・。おじさん、それ、何とかならないんですか!

(私)現在の抗HIV治療でこの潜伏したHIVを駆除するには、とても長い時間がかかるんだよ。「抗HIV治療ガイドライン 2016年版」によると、こんなデータが載っている。

●HIVの潜伏細胞の数 およそ 1,000,000個

●抗HIV治療による半減期 44.2ヶ月

●潜伏細胞の駆除に要する時間 73.4年

HIV潜伏感染細胞の排除

(陽介)うわ!おじさん、この図はいったい何ですか?

(私)さっきも言ったようにHIVの一部はメモリーTリンパ球と呼ばれる寿命が長い細胞の中に潜伏感染している。その潜伏感染細胞の数はおよそ1,000,000個ある。

そして、その潜伏感染細胞の半減期、つまり半分の数まで減るのにかかる時間は44.2ヶ月なんだよ。

(陽介)44.2ヶ月かけてに半分の数に減っていくってことですか。

(私)その通り。そして1,000,000個が1個以下になったとき、HIVは完全に体内から排除されたって言える。

(陽介)う~ん・・・。それで73.4年かかるってことですか。

(私)そうなんだよ。簡単な計算だから確かめ算やってみて欲しいね。

(陽介)え~っと・・・44.2ヶ月が20回目で1以下になります。ということは・・・。確かに73.4年ですね。

でもおじさん、潜伏感染細胞が1,000,000個って言われましたけど、これは個人差があるでしょう?

(私)むろんそうだよ。だから「抗HIV治療ガイドライン」にも、潜伏細胞がもっと多い場合や少ない場合もデータが載っている。73.4年かからないこともあれば、もっと長くなることもある。いずれにしても実際問題としてHIV感染を完治させることは困難だね。

(陽介)そうなんですか・・・。

(私)しかし、今も世界中の研究者が何とか完治への道を研究している。いずれきっと完治できる時が来ると思うよ。

(陽介)早くその時が来て欲しいですね。

(私)そうだね。それじゃ今回はこの辺でお終いにしようか。

(陽介)はい。おじさん、ありがとうございました。

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