HIV感染症はかつての致死的疾患から慢性疾患へ近づきつつあると言われています。しかし、実際に治療を受けるとなるといったいどのくらいの費用がかかるのでしょうか?

せっかくいい薬があっても、あまりに高額だと治療を受けることが出来ない人もいるのではないでしょうか。

そんな疑問、心配に答える情報を集めてみました。ただし、最後の補足資料に情報元を明記しておきますので、実際の使用に当たってはあなたご自身で情報をお確かめください。(ここ、重要です。ぜひお願いします!)

では、私が甥っ子の陽介に説明していきますので、あなたもいっしょに聞いてください。

(甥っ子陽介)おじさん、HIV感染症の治療費って高いんでしょう?お金のない人はどうなるんですか?
困った陽介
(私)陽介、心配しなくても色んな支援精度があるんだよ。
私

(陽介)おじさんに色々と教えてもらったけど、今ではHIVに感染しても早く見つかればエイズを防ぐことも出来るようになったんでしょう?

(私)そうだよ。体内でHIVが増えるのを防ぎ、免疫力を回復させることが出来るようになったんだ。

(陽介)でも、HIVに感染すると完治は出来ないからずっと治療を受けることになりますよね?

(私)そうだね。将来的には分からないけど現状ではそうなるね。

(陽介)すると治療費が問題ですね。1ヶ月や2ヶ月じゃないから、あまりに高額だと払えない人もいると思うんです。

(私)確かに陽介の言う通りだだよ。むろん、治療費は個々の患者によって異なるけど、平均的な話をするなら、抗HIV薬を服用すると毎月20万円くらいの医療費が発生するね。⇒補足資料『月額医療費の概算』参照

(陽介)えー!!毎月20万円もですか?それを払える人しか薬はもらえないってことですか!

(私)まぁまぁ、落ち着きなさい。20万円というには全額自己負担の場合だよ。健康保険を使えば3割負担だから6万円くらいになる。

(陽介)うーん・・・毎月6万円ですか。20万円よりましだけど、ずーっと6万円ずつ払い続けるのはやっぱり厳しいです。

(私)そうだね。6万円を無理なく毎月払える人はそうそういないよね。でも、他にもHIV感染者の治療を支援する制度が色々あるんだよ。

(陽介)え、そうなんですか。例えばどんな制度があるんですか?

(私)まずは身体障害者手帳だね。HIV感染者は「免疫機能障害」に該当するから、身体障害者手帳の申請をすることが出来るんだ。

(陽介)そうなんですか。身体障害者手帳の申請が認められるとどのくらい援助してもらえるんですか?

(私)金額は一概に言えないからここでは仕組みだけ説明しておこう。まず、HIV感染者の場合、症状の程度によって免疫障害が1級から4級に区分けされるんだ。

そして、HIV感染者が身体障害者手帳を持っていると次の2つの支援を受けることが出来るんだよ。

●重度心身障害者医療費
医療費の一部を助成してもらうことができる。助成の割合(金額)は所得や障害等級によって異なります。各自治体ごとに運用が異なるため、詳細は住所の市町村役場で確認が必要です。


●障害者自立支援医療
HIV感染症において対象となる治療は、抗HIV療法、免疫調節療法、その他合併症の予防や治療などで負担額が減額されます。(私が調べたところ、認定されると毎月の負担金額は所得に応じて0円から最高2万円です)

(陽介)なるほど。障害認定の等級や所得、また自治体によって金額は変わるけど医療費負担が減額される訳ですね。ところで身体障害者手帳の申請はどうやればいいんですか?

(私)うん、市区町村の役所や指定医療機関の窓口に申請書が置いてあるんだよ。

(陽介)申請は患者が自でやらなくちゃいけないんですか?

(私)うん、原則は本人が申請することになってる。でも、場合によってはソーシャルワーカーなどの代理でも可能だし、直接窓口に行かなくても郵送で申請できる場合もあるよ。

(陽介)そうなんですか。やっぱり自分では申請しにくい場合もありますよね。それでおじさん、身体障害者手帳の他にはどんな支援があるんですか?

(私)「高額療養費」という制度があるよ。これは1ヶ月の医療費が一定の金額を超えると、上限額を超えて支払った分が戻ってくる仕組みだよ。ただし健康保険の範囲が対象だ。

(陽介)どのくらいの金額を「高額医療」って言うんですか?それに上限額ってどのくらいですか?

(私)それは収入や年齢(70歳未満か超えているか)によって異なるんだ。ここで説明してると複雑で長くなるから、ここを見て欲しいね。⇒『高額療養費について』

(陽介)はい、分かりました。他にもまだ支援の枠組みがありますか?

(私)「特定疾病療養受給者証(マル長)」という制度があるよ。HIV感染症や血友病、人工透析を必要とする腎不全の患者さんたちが対象だよ。健康保険法で決められている制度で、長期にわたって療養が必要な疾病について、医療費を助成してくれるんだ。

(陽介)どのくらい助成してもらえるんですか?

(私)1ヶ月の自己負担額の上限が1万円までになる場合もあるよ。詳しくはこちらを見て欲しい。⇒『特定疾病療養受給者証(マル長)』

(陽介)もう他にないですか?

(私)そうだね。全てのHIV感染者が対象ではないけど、「先天性血液凝固因子受給者証」や「小児慢性特定疾患治療研究事業」という制度もあるよ。(詳しくは補足資料にて)

(陽介)おじさん、HIV感染者に対しては色々な支援の制度があるんですね。

(私)そうだね。やはり薬代は高いし、他にも検査費用が発生するしね。いろんな支援制度を利用して誰でもが抗HIV治療を受けられるようにしたいよね。

経済的な支援で言えば、今まで説明してきた制度以外にも「生活保護」や「障害年金」、「傷病手当金」、「傷病手当」などもあるよ。

(陽介)うわー、何だかいっぱいあり過ぎて分かりませんね。実際にこうした制度を利用しようとすると、やはり専門家に相談した方がいいですよね。

(私)その通りだよ。市役所や区役所の窓口でも教えてくれるけど、プライバシーの保護を考えると病院のソーシャルワーカーに相談するのがいいかな。どこの拠点病院でもいると思うよ。

(陽介)分かりました。それでおじさん、実際にHIV感染者が自己負担する費用はどのくらいなんでしょうか?

(私)うーん、それは一番最初にも言ったように患者によって異なるからね。一応の目安として言うなら、健康保険と身体障害者手帳を使った場合で毎月2万円まで、という感じかな。

(陽介)なるほど。後はその他にどんな制度が利用できるかですね。

(私)そうだね。そこは専門家に相談だね。

(陽介)よく分かりました。ありがとうございました。

(私)では今回はこれでお終いだよ。

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補足資料

今回の記事作成にあたって参考にしたサイトは以下です。(2013年 11月 15日現在)

◇『HIV感染症と福祉の実態』(中四国エイズセンター)

◇『月額医療費の概算』(ACC)

◇『制度の手引き』(関東甲信越HIV/AIDS情報ネット)

◇社会保障・社会福祉制度について(AIDS/HIV総合治療センター)

◇特定疾病療養受給者証(マル長)(中四国エイズセンター)

各制度は変更になることがあります。あくまでも上記日付における制度であることをお断りしておきます。