あなたが保健所や病院に行ってHIV検査を受けようとすると、血液を採取してのHIV抗体検査になります。これが一般的なHIV検査です。

しかし、HIV抗体検査の検体は血液だけとは限りません。今回は私が調べた血液以外の検体を使ったHIV検査をご紹介したいと思います。

私が調べたことを甥っ子の陽介に話しますのであなたもいっしょに聞いて下さい。

(甥っ子陽介)おじさん、HIV抗体検査って血液以外では出来ないんですか? (私)陽介、血液以外でも可能だよ。ただ日本国内ではほとんど見ないけどね。
陽介 私

(陽介)え、血液以外でもHIV抗体検査って出来るんですか?

(私)そうだよ。そもそも抗体は血液中や体液中に含まれているんだ。決して血液だけじゃない。

(陽介)体液って言うと、例えばどんなものですか?

(私)そうだね、唾液、汗、精液、尿、涙、そういった何らかの形で体内に存在する液体を体液って言うんだよ。

(陽介)ふ~ん、そうすると唾液や汗の中にも抗体は含まれているんですか?

(私)そうだよ。含まれている。ただし、一口に抗体といっても、実は色々種類があるんだ。

(陽介)え?抗体にも種類がある?それってHIV抗体とかインフルエンザ抗体とかって意味ですか?

(私)いや、そう言う意味での種類じゃない。抗体の構造上の違いから5つの種類(クラス)に分かれているんだ。

●IgG ●IgM ●IgA ●IgD ●IgE

この5種類だよ。

(陽介)へぇ~、こんなに種類があるんですか。それじゃHIV抗体検査ってのはどの抗体を見つけるんですか?

(私)HIV抗体検査は1984年に検査方法が確立されたとされている。その当時はIgGだけを見つける抗体検査だった。これが第一世代のHIV検査と呼ばれる検査方法だね。それが第三世代のHIV検査になったときIgMも検査出来るようになったんだよ。

(陽介)IgMも検査出来ると何かいいことあるんですか?

(私)そうだね、実はIgMはIgGより体内で生成されるまでの時間が短く、早く現れるんだよ。

(陽介)そうなんですか。すると早く検査出来るって訳ですね?

(私)その通り。陽介には何度か話したことがあると思うけど、HIVに感染してもすぐにHIV抗体が現れる訳じゃない。個人差もあるけど2ヶ月、3ヶ月かかるからね。ちょっとこの図を見てごらん。

マーカーの現れる時期

これはHIV検査で見つけるマーカーが体内に現れるまでの時間をグラフ化したものだよ。図を見て分かる通り、IgGよりIgMの方が早く現れる。

ちなみにp24抗原を見つけるのが第四世代のHIV検査でもっと早く検査が出来るようになった。そしてHIVの遺伝子、核酸を見つける検査がNAT検査でこれが現状では最も早く検査が出来る。

(陽介)はぁ~、なるほど、なるほどです。とにかく現状ではHIV抗体検査は血液中にIgG、IGM、この2種類のHIV抗体が存在するかどうかを検査している訳ですね。

(私)そうなんだ。そして、実はこうしたHIV抗体は血液中だけでなく、唾液や尿の中にも含まれているんだよ。

(陽介)それじゃHIV抗体検査は血液だけに限らないってことですね。

(私)その通り。私が調べてところによると、アメリカの一部では公的なHIV検査に唾液を検体として使っているよ。日本国内では血液しか使っていないけどね。

(陽介)ふ~ん、そうなんですか。なぜ日本では血液だけでアメリカでは血液の他に唾液もあるんですか?唾液でHIV検査が出来ればそっちの方がいいですね。僕は注射嫌いなんですよ。

(私)まぁ、注射して血液を採られるのが好きな人はいないよね。誰でも唾液でHIV検査が出来るならそっちの方がいいに決まってる。

(陽介)そうですよね。なぜ日本では唾液で検査しないんですか?

(私)それがね、正直調べてみたけど分からないんだ。何しろ日本では唾液を使った検査をやってる保健所、病院、検査キットもない。だからどんな特徴があるのか、メリット、デメリットは何なのか分からない。

(陽介)そうなんですか・・・。

(私)ただね、唾液を検体とした自己検査キットがアメリカからの個人輸入で買えるようになっていて、その検査キットの公式サイトを見る限り血液による抗体検査よりも検査精度が悪い。

(陽介)検査精度が悪いんですか。

(私)そうなんだ。例えば保健所にいってHIV検査を受けて陰性判定なら、もうHIVには感染していないと安心出来るよね。

(陽介)はい。ウインドーピリオドの3ヶ月過ぎて検査を受けて陰性なら大丈夫、感染してませんよね。

(私)ところが唾液を使った自己検査キットでは絶対大丈夫とは言えないんだ。

(陽介)おじさん、それって以前に「HIV自己検査キットってなに?」って言う話で教えてもらいましたね。

(私)そうそう、その話だよ。ただね、それは家庭で使える検査キットだから精度が落ちているのか、それとも唾液を検体とするから精度が悪いのか、そこがハッキリ分からない。

(陽介)アメリカでやってる医療機関による唾液検査でどうかってことですよね。

(私)そうなんだよ。色々とネットも使って調べてみたけど分からない。

(陽介)そうなんですか。でもまぁ、検査精度は血液検査ほどじゃないけど、唾液でもHIV抗体検査は可能だってことですね。

(私)そうだね。それから尿を検体として使ったHIV抗体検査もあるよ。

(陽介)え~!尿ですか!それはまた聞いたことないですね。

(私)いや、尿を検体とする検査も「HIV自己検査キットってなに?」の話のときに説明してるよ。ただし、説明した当時はネット上で尿を使った検査キットが販売されてたんだけど、今は見当たらない。売れなくて販売中止になったのかも知れないね。

(陽介)そうでしたね、尿を使った自己検査キットがありましたね。

(私)結局HIV抗体検査で最も普及しているのは血液中のHIV抗体を見つける方法だね。後、唾液や尿にもHIV抗体は含まれていて、自己検査キットと言う形では実用化されている。更に唾液はアメリカの医療機関でも検体として使われている。

だから一番最初の陽介の質問に対しては、血液以外に唾液、尿でもHIV抗体検査は行われている、と言う答えになるね。

(陽介)なるほど。分かりました。しかし、これだけ圧倒的に血液検査の方が多いと言うことは、やはり血液による抗体検査が最も検査精度が高いってことなんでしょうね。

(私)そうだね、私が調べた範囲ではそう言えると思うよ。

(陽介)検査の運用面で色々と使い道があるのかも知れませんけど、僕はやっぱり検査精度最優先で考えちゃいますね。せっかく検査して陰性になっても完全に安心出来ないなんて、検査を受ける意味がありません。

(私)それは言えてるね。でも一部の自己検査キットが医療環境のよくない土地で簡易的なHIV検査として使われていると言う話を聞いたことがあるけど、そう言う使い方ならアリだと思うね。

(陽介)なるほど、それはあるでしょうね。

(私)それじゃ今回の話はこれで終わりにしよう。

(陽介)おじさん、ありがとうございました。

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