歯医者でHIVに感染することがあるのでしょうか?私の調べたことを甥っ子の陽介に教えたいと思います。

あなたもHIV感染の一般知識としてごいっしょに聞いて下さい。

(この記事には続編があります。⇒「続・歯医者でHIVに感染するの?」

(甥っ子陽介)おじさん、歯医者でHIVに感染する可能性ってあるんですか? (私)陽介、日本ではまだ報告された事例はないと思うけど、アメリカではあったよ。
陽介 私

(陽介)え!アメリカで実際に歯医者でのHIV感染があったんですか?

(私)そうだよ。1987年、アメリカのフロリダ州で起きた「キンバリー事件」と呼ばれているHIV感染だ。⇒補足資料①

(陽介)それはどんな事件だったんですか?

(私)キンバリー・バーガリスさん(当時19歳)と言う女性がデビット・アーサーと言う歯科医師に歯を抜いてもらった。ところが、この歯科医師は治療から1年後にエイズで亡くなったんだ。

(陽介)え~!歯科医師がHIVに感染してたんですね!

(私)そうなんだ。それでキンバリーさんは2年後にHIV感染していることが判明した。更に彼女を含めて合計6人の元患者がHIVに感染していることが分かったんだ。

(陽介)ふ~ん、でもどんな感染経路で歯科医師から患者にHIVが感染したんですか?

(私)それがね、私が調べた限りではどうもハッキリしない。何しろHIV感染が分かったときには肝心のデビット・アーサーが死んでたしね。ただ、歯の治療中にHIVに感染したことは間違いない。

(陽介)それじゃ、例えば治療に使う医療器具などからHIVに感染したんですかね?

(私)そう、可能性はゼロじゃないだろうね。ただし、まともな歯医者だと消毒、滅菌してるからHIV感染は起きない。

(陽介)日本じゃ歯科でのHIV感染は起きてないんですね?

(私)私が調べた限り、歯科でのHIV感染は1件も報告事例がないね。

(陽介)そうなんですね。ただ、ネットでHIV感染の相談記事を読んでると、多くの人が歯の治療中にHIVに感染しないか不安に思ってるんですよ。それで今回おじさんに聞いてみようと思ったんです。

(私)むろん、歯の治療って歯茎から出血することは普通にあるよね。もしもHIV感染者を治療すれば治療に使う医療器具経由でHIV感染が起きる可能性はあるよね。

(陽介)そうですよね!

(私)だから治療に使う器具、例えば歯を削るタービンとかね、しっかり滅菌するんだよ。

(陽介)なるほど。でもおじさん、全ての歯科がしっかり滅菌とか消毒とか、してるんですかね?

(私)う~ん、それは何ともね。ただ、HIV感染が怖いのは患者さんだけでなく歯科医も同じ様に感染リスクがあるよね。だから自分たちを守るためにも消毒、滅菌をやってるはずだよ。⇒補足資料②

(陽介)なるほど。それじゃ歯科でHIVに感染することはないと思って大丈夫ですね。

(私)そうだね。ただ、歯科で感染する可能性があるのはHIVだけじゃなくてB型肝炎、C型肝炎なんかも同じだ。こうしたウイルスによる院内感染をしっかり予防している歯科を選ぶと安心だね。

(陽介)院内感染予防の取り組みって、どうやったら分かるんですか?

(私)例えば歯科のホームページを見ると、院内の取り組みをしっかり患者さんに公開してるところもけっこう多いよ。あるいはこんな点をチェックすれば分かる、と言う記事もあったな。

●歯科医師とスタッフが患者さんごとにグローブを交換しているか?

●治療用の椅子に座ったときにタービン(歯を削る器具)などがつきっぱなしになっていないか?

●口の中を触ったツバのついた手でその辺をベタベタさわってないか?

以上「ふくしげ歯科院長ブログ」より。

(陽介)なるほど。分かりました。あと、もう1つ教えて欲しいんですけど、以前にHIV陽性者が歯の治療を拒否されたってニュースがありましたよね?

(私)ああ、2014年5月に高知で起きた治療拒否のニュースだね。ネットなどでけっこう拡散したね。

(陽介)やはりまだHIV陽性者に対する偏見や差別って、残念だけどあるじゃないですか。

(私)うん、そうだね。

(陽介)だったら、中には自分がHIV陽性であることを隠して歯の治療を受ける人もいると思うんです。その場合、HIV陽性を隠しているのは何か問題がありますか?

(私)そうだね。問題としては2つあると思うよ。1つは、患者さんの治療において適切な処置が出来ないケースが出てくるってこと。私が見た歯科サイトでは、CD4が500以下の場合、抗菌剤の予防投与が必要な場合があるって書いてあった。⇒補足資料③

(陽介)ふ~ん、そうなんですか。日和見感染予防ってことですね。

(私)そうだと思うよ。それから2つ目として、今度は歯科医や看護師などの針刺し事故防止だね。むろん、どんな患者さんに対しても注意しなくちゃいけないけど、万一事故が起きた場合に患者がHIV陽性だと分かっていればすぐ対処できるよね。

(陽介)なるほど。患者本人と、医師看護師、両方の安全面から事前にHIV陽性と分かっていた方がいい訳ですね。

(私)そうだんだよ。だからすでに抗HIV治療を受けている人が歯の治療を行う場合はエイズ治療拠点病院内の歯科か、あるいはそこから紹介してもらった歯科で治療を受けることが多いみたいだね。⇒補足資料④

(陽介)そうなんですね。

(私)ただ、実際にはそれでも治療拒否の問題はあるみたいだ。残念な話だよね。

(陽介)とにかく歯の治療でHIV感染は心配しなくてもいいってことですね。

(私)そう、普通の歯科と言うか、まともな歯科なら大丈夫だね。ただ、さっきも言ったけど全ての歯科が安全かどうか分からない。なるべく事前に調べてしっかり院内感染防止をやってる歯科を選んだ方がいいね。

(陽介)分かりました。院内感染はHIVだけじゃなくてB型肝炎、C型肝炎もありますもんね。

(私)そうだよ。何もHIVに特化した話じゃない。スタンダードプリコーションと呼ばれる全ての患者を対象とした感染予防に取り組んでる歯科が安心だね。内科や外科などの病院といっしょだよ。

(陽介)分かりました。おじさんありがとうございました。

(私)それじゃ今日の話はこの辺で終わりにしよう。

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補足資料

①「キンバリー事件」

ネット上で検索すると諸説出てきます。どれが真実なのかちょっと判断出来ません。ここに私が見つけたいくつかのサイトをご紹介しておきます。

『歯科でのHIV感染はあるのか?』

『キンバリー事件』

『キンバリー事件』

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②タービンの滅菌(ふくしげ歯科)

動画で詳しい解説があります。

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③「HIVと歯科治療の基本的事項」

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④「みなさんは歯の治療をどうしていますか?」(ぷれいす東京)

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