あなたは「いきなりHIV」を知っていますか?

いえ、「いきなりエイズ」じゃないですよ。「いきなりHIV」です。

今回は私がネットで見つけた「いきなりHIV」の情報を甥っ子の陽介に話します。あなたもいっしょに聞いて下さい。

 

(甥っ子陽介)おじさん、今日はどんなお話ですか?
陽介
(私)陽介、今日はね「いきなりHIV」の話だよ。
私

(陽介)はい?「いきなりHIV」ですか?それって「いきなりエイズ」の間違いじゃないですか?

(私)いやいや、間違いじゃないよ。今回の話は「いきなりHIV」だ。

(陽介)へぇ、「いきなりHIV」って何ですか?僕、聞いたことないです。

(私)だろうな。実は私も先日初めて知った。「いきなりHIV」と言うのは自分がHIVに感染していることを全く予想しておらず、文字通りいきなり、

「あなたはHIVに感染しています。」

と告げられることを言うんだよ。

(陽介)なるほど。ホント、それは確かに「いきなりHIV」ですね。

(私)「いきなりHIV」と言う呼び方を使い始めたのは大阪にある太融寺町谷口医院院長の谷口恭氏だ。私は毎日新聞のネット版に掲載された谷口院長の記事を読んで知った。

(陽介)あ、僕も谷口院長なら知ってます。ネット上でHIVはじめ、性感染症の記事をブログで公開してますよね。

(私)その通り。そしてタイのエイズ患者を支援するNPO法人GINAの代表でもある。

(陽介)それに以前、『抗HIV薬の予防的投与はあり?』ってお話しの時にも登場されましたね。

(私)そうだった。その抗HIV医療には大変精通されている谷口院長が最近使いだした言葉が「いきなりHIV」なんだ。

(陽介)おじさん、「いきなりHIV」って言葉としてはそのままだから意味は分かりますけど、わざわざ「いきなりHIV」って使うからにはもっと深い意味があるんでしょう?

(私)そうだね。谷口院長によると、実はこの「いきなりHIV」が近年大変増えているんだそうだ。

(陽介)「いきなりHIV」が増えている?いったいどういうことですか?

(私)谷口院長の太融寺町谷口医院では、2007年、2008年頃にはHIV感染が見つかった人の約2割が「いきなりHIV」だった。

それが、2009年には5割に増え、今もその傾向は続いているそうだ。多い年には何と7割を超えるらしい。

(陽介)ふ~ん・・・。ちょっと待って下さいよ。「いきなりHIV」って言うのは本人が全くHIV感染を予想してなくて、医師にいきなりHIVに感染していますって告知されることですよね。

(私)その通りだ。

(陽介)それじゃ、2007年に「いきなりHIV」が2割だった、と言うことは残り8割のHIV陽性者はある程度自分のHIV陽性を予想していた、覚悟していたってことですか。

(私)そういうことだ。むろん、どの程度予想してたか、覚悟してたかは個人差があると思うよ。分かりやすく言えば自分からHIV検査を希望して結果が陽性だった人は「いきなりHIV」ではない。

「いきなりHIV」の人は自分からHIV検査を希望したんじゃなくて、何かの事情でHIV検査を受ける機会があってHIV陽性が分かった人だね。

何しろ自分じゃHIVに感染してるなんて全く思ってないからね。

(陽介)なるほど。そうすると、2007年、2008年にはHIV陽性と分かった人で、自分からHIV検査を希望した人が8割くらいいたのに、それが今では3割から5割くらいに減ってしまったという事ですね。

(私)そう言い換えることが出来るね。

(陽介)おじさん、本人がHIV検査を希望しないのに医師がHIV検査を行うって、どんなケースなんですか?

(私)うん、谷口院長によると、それは3つのケースがあるそうだ。

1.急性HIV感染症を疑った場合。

2.難治性の性感染症を発症している場合。

3.非特異的な症状が重複・長期継続する場合。

この3つの場合に患者本人へHIV検査を勧めるそうだ。

(陽介)え~っと、1番目の急性HIV感染症を疑った場合は分かります。皮疹とかリンパ節が腫れたりですよね。でも、2番目と3番目は意味が分かりません。

(私)そうだろうな。まず、2番目の難治性の性感染症を発症している場合だ。谷口院長によると、梅毒、尖圭コンジローマ、B型肝炎などの治療がうまくいかない場合はHIVと重複感染していることがあるんだよ。

(陽介)なるほど!それって「HIVと重複感染が怖い病気」で話してくれましたよね。

(私)そうそう、以前に話したことがあったよね。それから谷口院長は難治性の場合と言ってるけど、私が思うに特別難治性じゃなくても何かの性感染症が見つかればHIV検査を行うケースが多いと思うよ。梅毒なんて絶対だね。

(陽介)そうですね。HIV、梅毒、B型肝炎って重複感染が特に多い性感染症ですよね。

(私)そうだね。

(陽介)それじゃ3番目の非特異的な症状が重複・長期継続する場合ってどういう意味ですか?

(私)非特異的な症状っていうのは例えば発熱、頭痛、下痢、皮疹みたいな症状のことだよ。つまりちょっとした風邪や体調不良で見られる症状だね。

こうした症状がポツリと出てきて短期間に治ればHIV検査を勧めることはないけど、これがいくつか複数同時に現れて、しかも長期間発症したままの場合はHIV感染を疑うってことだよ。

リンパ節が腫れたまま微熱が続き、しかも下痢が止まらないような場合だね。こんな場合も一応HIV感染を疑ってHIV検査を勧めるってことだ。

(陽介)なるほど。ありふれたように見える症状でも重複して、かつ長期化する場合は要注意ってことですね。

(私)そうだね。以上の3つの場合は患者がHIV検査を希望しなくても谷口院長の方からHIV検査を勧めてるんだ。その結果、先ほども言ったように「いきなりHIV」の人が5割から7割も見つかってるんだね。

(陽介)う~ん、そういうことですか。

(私)「いきなりHIV」の場合はまだエイズを発症していないので、すぐに専門病院で治療を行えばエイズ発症を防ぐこともできるね。

(陽介)だけど本人がHIV検査を希望する訳じゃないから、診察した医師がHIV感染の可能性を配慮するかどうかにかかってますね。

(私)そこは大きな問題だね。必ずしも医師がHIV感染まで考えるとは限らないよね。

(陽介)本人もHIV検査を希望しない、医師もHIV検査を勧めない、結局この場合は数年先に「いきなりエイズ」を発症する可能性が高いってことですよね。

(私)その通りだ。「いきなりHIV」が発見されなければ「いきなりエイズ」までいってしまうかも知れない。

(陽介)う~ん、そう考えると「いきなりHIV」はまだエイズ発症に間に合っていいのかなと思ったりしますけど・・・。

(私)いや、さっきも言ったように「いきなりHIV」は本人がHIV感染を全く予想も想定もしていないケースだ。本来であれば本人の意思でHIV検査を受けて欲しいよね。

医師のその時の判断に任せるんじゃなくて、もっと確実にHIV感染を見つけてエイズ発症を防ぐことが大事だと思うよ。

(陽介)するとさっきの医師が患者にHIV検査を勧める3つのケース、あれは医師に頼らず自分で判断してHIV検査を受けるってことですね。

(私)そうだね。もっと言えば、何も自覚症状が出ていなくてもHIV感染の可能性に心あたりがあればHIV検査を受けて欲しいね。

(陽介)そうですね。HIVに感染して、エイズ発症まで何も症状が出ない人もいますもんね。

(私)それこそいつも言ってるように、HIV感染は症状からは分からないし、何も症状が出てなくても感染してるかも知れない。

(陽介)おじさん、谷口院長の指摘のように、「いきなりHIV」が増えているのは危険な兆候ですか?

(私)そうだね。全国の保健所でHIV検査を受ける人が減ったまま下げ止まっているのも共通してるかも知れない。世間でHIV感染症やエイズに対する意識が低くなってるのかな。

「いきなりHIV」は言わば「いきなりエイズ」の予備軍と言えるかも知れない。自分じゃHIV検査を受ける意思のない人たちだから、何かのきっかけがないとHIV検査を受けないままだ。

(陽介)なるほど。「いきなりHIV」は「いきなりエイズ」の予備軍なんですね。それじゃ谷口院長が言われるように「いきなりHIV」が増えてるのは危険ですね。

(私)そうだね。だからもう、何回言ったか分からないくらい言ってきたけど、HIV感染は症状から分からないってことを覚えといて欲しいね。

(陽介)本当ですね。

(私)それじゃ今回の「いきなりHIV」の話はこの辺で終わりにしよう。

(陽介)はい、おじさんありがとうございました。

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