HIV感染症の予防法についてはコンドームの使用が知られていますが、他にはどんな予防法があるのでしょうか?

私が甥っ子の陽介に話して聞かせますので、ぜひあなたもごいっしょに聞いてください。

 

(甥っ子陽介)おじさん、HIVに感染しない予防法を教えてください。 (私)陽介、それはとても大事なことだよ。ぜひ知っておいて欲しいね。
陽介 私

(陽介)僕も一応は知ってる積りですよ。コンドームを必ず使うことでしょう?

(私)おー、それそれ!何をおいてもまずコンドームだね。HIV感染の基本は感染者の体液と相手の粘膜部が接触することなので、コンドームで物理的に遮断するのは非常に効果的だね。

(陽介)でも、性行為以外の感染ルートもあるんでしょう?それにはコンドームは効きませんよね。

(私)そりゃそうだ。でも、ちょっとこのデータを見てごらん。平成23年の実績データだよ。新規HIV感染者の感染ルートを調べたものだ。

新規HIV感染者感染ルート

どうだい?グラフを見れば一目りょう然、全体の87.9%が性行為感染なんだよ。母子感染は0.1%、薬物常用者の注射器による感染は0.4%しかない。だからコンドームの使用は非常に効果的なんだよ。

これは新規HIV感染者のデータだけど、新規エイズ患者でも同じような傾向にあるんだよ。⇒補足資料①

 

(陽介)本当ですね。でも、このデータを見るといかにコンドームが使用されていないかが分かりますね。

(私)その通りだよ。特に同性間の性的接触は妊娠の心配がないからコンドームを使わないことが多いんだろうね。

(陽介)そうか。確かにそれはあるかも知れませんね。それじゃおじさん、コンドームの使用以外に予防法って何かありますか?

(私)そうだね。性行為による感染予防で言えば、オーラルセックスにも注意が必要だね。それからいわゆる素股行為と呼ばれている、これも要注意だね。挿入行為がなくてもHIVに感染する可能性があるよ。

(陽介)はぁ・・・オーラルセックスに素股ですか。

(私)そうだよ。ファッション系の風俗店ではみんなやってるだろう?もしかして陽介も?

(陽介)おじさん、その質問にはノーコメントです!

(私)アハハハ!そうか。しかし、冗談抜きでオーラルセックスも素股行為もコンドームを忘れないようにね。

(陽介)えぇ・・・

(私)何だか返事が小さいね。納得できないみたいだな。

(陽介)そういう訳でもないんですけど・・・。

(私)いいかい、陽介。HIV感染の基本を思い出してごらん。

(陽介)えーっと、HIV感染者の体液と相手の粘膜部が接触することで感染するんでしたよね。

(私)その通り。だから挿入行為があろうとなかろうと、体液と粘膜が接触すれば感染の可能性があるんだ。もうこれ以上言わなくても分かるだろう?

(陽介)はい・・・。オーラルセックスは・・・・なるほど。素股行為は・・・・ですね。

(私)確かにこうした行為は挿入行為に比べると感染確率は低いよ。でも、感染する可能性があるか、ないかと言えばある。だからこうした行為にも注意することが大事だ。HIVに感染しないように注意する性行為をセーファーセックスと言うんだ。

(陽介)なるほど、より安全なセックス、ということですね。分かりました。

(私)それから注意しなくちゃいけないのは、HIV以外の性感染症だ。例えばクラミジアや淋菌などに感染している人は、健康な人に比べると3倍も5倍もHIVに感染しやすいんだ。

(陽介)ええ!どうして感染しやすいんですか?

(私)それはね、クラミジアや淋菌に感染すると性器などの粘膜部が炎症を起こしてそこからHIVが感染しやすくなるからだよ。⇒補足資料②

(陽介)でも、僕は特に異常もないから大丈夫です。

(私)またまた、陽介は分かってないなぁ!前にも言っただろう。クラミジアは感染しても女性の80%、男性の50%には自覚症状が出ないと言われてる。他の性感染症も自覚症状が出ないことがあるんだよ。異常を感じないからと言って安心は出来ない。

(陽介)はい。分かりました。用心します。不安だったら早めに検査を受けろってことですよね。

(私)その通りだよ。保健所に行けばHIVといっしょにクラミジアや梅毒、淋菌の検査もやってくれる所が沢山ある。近くの保健所はどうなっているか調べてごらん。

(陽介)はい。分かりました。

(私)それからもちろん検査も大事だけど、その前に性感染症に感染しないことだ。HIVに感染しないように注意することは他の性感染症にも有効だからね。

(陽介)それはそうですよね。結局性感染症って性行為感染という共通感染ルートを持っているから、HIV感染が危ないと思う人は他の性感染症も危ないし、HIV感染の予防がバッチリの人は他の性感染症の予防もバッチリってことになるんですね。

(私)そうだよ。その通り。陽介もくれぐれもセーファーセックスに用心すべし!

(陽介)はい!

(私)性行為感染の他にも母子感染や血液感染に関する予防知識も一応知っておくといいね。日常生活の中ではそんなに神経を使う必要ないけど、常識程度には知っておいた方がいい。

(陽介)例えばどんなことですか?

(私)よく言われるのがピアスの穴あけとか、刺青の針、インクつぼだね。こうしたものから血液感染が起きることがあるんだよ。

(陽介)うわー、そうなんだ。あまり注意しないとこですね。

(私)それに、もしもHIV陽性と分かっている人が身近にいる場合は、その人が出血した場合はちょっと注意が必要だね。傷のある手や指で血液を触らないようにして、止血処置をしてあげる。もし皮膚に血液が付いたら水で洗い流すんだ。

(陽介)水で洗うだけで大丈夫ですか?

(私)うん。それだけでほとんどHIVの感染力はなくなるよ。もしもアルコール消毒液なんかあればより確実だね。

(陽介)それでは衣類やタオルなんかに血液がついた場合はどうすればいいですか?

(私)まず水洗いして、それから普通通りに洗濯すれば大丈夫だよ。もしも血液の量が大量で水洗いでは心配だと思うなら、漂白剤に30分ほど浸けてから洗濯すればより完璧だね。

(陽介)なるほど分かりました。

(私)もっと細かい注意点、予防法が知りたければ、ここを見てごらん。とっても詳しく説明されているよ。

『あなたと、あなたのイイヒトへ。』

(陽介)はい、一度読んでみます。

(私)まぁ、何だかんだ言っても、一番大事な予防法は「自分もいつHIVに感染してもおかしくない」と意識することだね。自分だけは感染しない、自分は大丈夫だと思って用心しない人が一番危ない。

(陽介)言えてますね。今日はコンドームがないけど、1回くらいいいや、ってのも危ないですね。

(私)そうだね。その時に運悪く感染しない保障はないね。何だか陽介の体験を言ってるみたいだな。

(陽介)い、いえ、一般論ですよ、あくまでも。

(私)まぁ、そういうことにしておこう。今までが感染しなかったらんだからこれからも大丈夫だと思わないことも大事だね。今までが単に運が良かっただけかも知れない。いつまでも運に頼っていると危ないからね。今回のお話はこれでお終いだよ。

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補足資料

①平成23年新規エイズ患者の感染ルート

新規エイズ患者感染ルート

全体の81.6%が性行為感染でした。

②『クラミジア感染とHIV感染』(クラミジア感染症検査完全ガイド)