厚生労働省エイズ動向委員会から、平成25年(2013年)のエイズ動向について発表がありました。(2014年5月26日付)

その概要をお伝えすると共に、ワンポイントで注目点を私なりにまとめてみました。私の甥っ子の陽介に説明しますので、ぜひあなたもごいっしょに聞いて下さい。

(甥っ子陽介)おじさん、今日はどんなお話ですか? (私)陽介、今日は昨年(平成25年)のエイズ動向だよ。
陽介 私

(陽介)おじさん、平成25年のエイズ動向って言うと、前にお話ししてくれましたよね?『エイズ患者・過去最多(2013年)』この時です。

(私)うん、そうだね。その話は今年の5月23日に厚生労働省エイズ動向委員会が発表したデータに基づく話だったね。それはあくまで速報値であって、正式な確定値じゃなかった。今回は8月26日に同委員会が発表した正式版データに基づく話だよ。

(陽介)そうなんですか。分かりました。お願いします。

(私)とは言え、平成25年の新規HIV感染者件数や、新規エイズ患者件数などは速報値も正式版も同じだった。一応、主要数値を並べておくね。

●平成25年新規HIV感染者数
1,106件(過去2位)

●平成25年新規エイズ患者件数
484件(過去最多)

●報告されたHIV感染者における「いきなりエイズ」の割合
30.4%

●新規HIV感染者の主な感染ルート
・同性間性的接触 70.5%
・異性間性的接触 17.5%
・静注薬物使用  0.2%
・母子感染    0.1%

●新規エイズ患者の主な感染ルート
・同性間性的接触 56.4%
・異性間性的接触 24.0%
・静注薬物使用  0.6%
・母子感染    0.0%

●新規HIV感染者の年代別分布
・10代   0.9%
・20代  29.0%
・30代  34.4%
・40代  21.5%
・50代   7.7%
・60歳以上 6.3%

●新規エイズ患者の年代別分布
・10代    0.2%
・20代    8.7%
・30代   27.5%
・40代   30.2%
・50代   17.1%
・60歳以上 16.3%

詳細はこちらから⇒『平成25年(2013年)エイズ動向』(HIV検査完全ガイド)

分かりやすいグラフや図で解説しています。

(陽介)おじさん、このデータで特に注目する点がありますか?

(私)う~ん、いくつかあるけど、ひとつだけ。それは60歳以上の新規HIV感染者と新規エイズ患者が増えてることだね。どちらも平成25年は過去最多だった。

(陽介)え~!そうなんですか!60歳以上のHIV感染者とエイズ患者が増えているって・・・

(私)ちょっと2つのグラフを見てもらおうか。新規HIV感染者と新規エイズ患者の件数をグラフにしたものだよ。全体の件数と、その中から60歳以上の件数を取り出してグラフ化した。

60歳以上のHIV
図1.新規HIV感染者の推移

平成25年の新規HIV感染者は全体では1,106件で平成20年の1,126件に次いで第2位の多さだった。そして60歳以上のHIV感染者は70件で過去最多だったんだね。

次に新規エイズ患者の推移を見てみよう。

60歳以上のエイズ
図2.新規エイズ患者の推移

平成25年の新規エイズ患者は全体では484件で過去最多だった。そして60歳以上のエイズ患者も79件で過去最多だった。

繰り返しになるけど、平成25年は60歳以上の新規HIV感染者も新規エイズ患者も両方共に過去最多だったんだ。

(陽介)ふ~ん・・・そうなんですか。と言うことは、60歳以上のHIV感染者、エイズ患者が増えてるってことですね?

(私)そうそう、そうなんだ。つまり、60歳以上の高齢者にもHIV感染の予防は必要だし、HIV検査も絶対に必要だね。60歳以上だからって、他の若い世代と何も変わらない。

(陽介)本当にそうですね。

(私)平成25年に新規にHIV感染が報告された人全体でみると、約3割がすでにエイズを発症していた。いわゆる「いきなりエイズ」状態だね。

(陽介)はい、3割ですね。

(私)ところが、60歳以上でみると、何と5割以上が「いきなりエイズ」なんだよ。つまり、二人に一人はエイズを発症してからHIV感染が見つかってる。

(陽介)そういうことですね。だけどおじさんが何度も教えてくれたように、HIV感染って早く見つかればエイズの発症を防ぐことが出来ますよね。

(私)そうだよ。だから60歳以上ではもっとHIV検査を受けて欲しいなって思うね。

(陽介)やはり高齢者の方はHIV検査を受けにくいんでしょうか?

(私)う~んどうだろうね。例えば保健所でやってる無料・匿名のHIV検査だと60歳以上の高齢者が対面検査に行くのは抵抗があるって思うかも知れないね。自分の年齢を気にする人がいるかも知れない。

(陽介)そうですね。若い人の方が行きやすい気はしますね。

(私)うん、そうだね。本来はまったく気にする必要ないんだけど、「この年齢でHIV検査?」って保健所の担当者に思われるのが嫌だって言う人がいるかも知れないね。

(陽介)それって、以前に『エイズは高齢者が危ない!』ってお話で教えてくれましたね。

(私)そうだったね。あの時は50歳以上でデータを見せたけど、実は60歳以上でもほぼ同じ傾向にあるんだよ。

(陽介)おじさん、これからの日本は更に高齢化が進むじゃないですか。てことは、HIV感染予防、いきなりエイズを防ぐ早期のHIV検査はますます重要ですね。

(私)その通り!HIV感染、エイズ発症に年齢は関係ない。恥ずかしがってHIV検査を受けずにいると命取りになり兼ねない。どうしても保健所や病院が嫌なら、自宅でHIV検査キットを使う方法もあるしね。

(陽介)なるほど、本当ですね。

(私)今回は平成25年(2013年)のエイズ動向から主要データの紹介と、60歳以上のHIV感染者、エイズ患者について話してみた。

(陽介)はい、よく分かりました。

(私)最新データが見たければこちらで見れるからね。

『平成26年(2014年)エイズ動向速報値』(HIV検査完全ガイド)

(陽介)分かりました。

(私)では今回はこれで終わりだよ。

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『エイズ患者・過去最多!(2013年)』

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補足資料

①HIV、エイズに関するデータは、姉妹サイト「HIV検査完全ガイド」のデータベースをご覧ください。