たまたま見つけた三重県のホームページに、こんな記事が載っていました。

『イギリスでは国民の70%が抗体検査を行っているといわれています。それに対して日本においては,抗体検査に行った人はおよそ1%です。』(HIV感染者の人権 -わたしたち自身の問題として-)

この記事に関して私の調べたことを甥っ子の陽介に話したいと思います。あなもいっしょに聞いて下さい。(本文の中では陽介が記事を見つけたことにして話を進めています。)

(甥っ子陽介)おじさん、イギリスってHIV検査がずいぶん普及しているんですね。 (私)陽介、どうしてイギリスなんだい?いきなり珍しいじゃないか。
陽介 私

(陽介)実はネットで三重県のホームページを見ていたら、こんな記事が載っていたんですよ。

『イギリスでは国民の70%が抗体検査を行っているといわれています。それに対して日本においては,抗体検査に行った人はおよそ1%です。』

イギリスの70%って、すごくないですか?それに日本の1%ってホント少ないですよね。あまりに対照的な数字なんで驚きました。

(私)なるほどね。確かに国民の70%ってすごいね。私も知らなかった。

(陽介)おじさん、イギリスのHIV感染者やエイズ患者はどのくらいいるんですか?

(私)え~っとね、それはこちらのサイトにデータが公開されているよ。

『AIDS/STIデータベース』

以前、ここに出てくるデータを元にグラフ化したことがあるんだ。ちょっとイギリスのグラフを見せてあげよう。

イギリスのエイズ動向
グラフ1.イギリスにおけるエイズ動向

2009年までのデータしか載ってないから、直近の動向は分からないけどね。

(陽介)でも日本に比べるとHIV感染者がむちゃくちゃ多いですね!

(私)そうだね。2009年の新規HIV感染者とエイズ患者を日本と比べてみよう。

●2009年新規HIV感染者

・イギリス 6,630件

・日本   1,021件

●2009年新規エイズ患者

・イギリス 547件

・日本   431件

こんな感じだね。新規HIV感染者は日本の6倍も多く報告されている。これはやっぱりHIV検査を受ける人が多いから見つかる人も多いのかも知れないね。

(陽介)イギリスって人口どのくらいですか?

(私)2013年の統計では6,410万人だよ。日本の半分くらいだね。

(陽介)う~ん、人口は半分なのにHIV感染者は6倍ですか。それって単にHIV検査の件数の差なんでしょうか?

(私)どうかな。むろん、検査件数が多いほどHIV陽性者の報告件数は増えると思うよ。でも、新規エイズ患者を見てごらん。2009年の比較だとイギリスは日本の1.27倍だ。

(陽介)新規HIV感染者は6倍なのに、新規エイズ患者は1.27倍ですか。これも不思議ですね。

(私)いつも陽介に言ってる「いきなりエイズ」の割合を比較してみると、

●2009年のイギリス いきなりエイズ  7.6%

●2009年の日本   いきなりエイズ 29.7%

どうだいこの差は。イギリスではHIVに感染したと報告された人のうち、エイズを発症していたのは10人に1人もいない。それが日本じゃ10人に3人だからね。

(陽介)ホントですね。これはやっぱりHIV検査が普及してるからですね。

(私)そうだと思うよ。イギリスでは実際にHIVに感染している人は多いけど、エイズ発症前にHIV検査で見つかって治療を受けてるってことだよね。

(陽介)でもおじさん、日本で本当にHIV検査を受ける人が1%だったら、潜在的なHIV感染者はもっと多くて見つかってないだけじゃないですか?

(私)むろん、報告件数よりも実際には多くのHIV感染者がいるはずだよ。でも、HIVに感染した人はそのまま一生キャリアで終わるわけじゃなく、数年先にはエイズを発症する。

そして日本ではエイズ患者は全数報告が法律で義務化されているので、正確にエイズ患者の件数が分かる。もしもHIV検査を受けていないHIV感染者が大勢いたとしたら、そうした感染者はやがてエイズを発症するからエイズ患者の件数が増えていくはずだね。

実際にはどうなっているか、グラフを見てごらん。

通期HIV・エイズ動向
グラフ2.日本におけるエイズ動向

確かに新規エイズ患者は増加しているけど、爆発的に増えてるとは言えないよね。これは以前、『HIV感染者は10倍も多いってホント? 』って話でも説明したよね。

(陽介)そうでした。もしもHIV感染者が報告件数の5倍も10倍もいたら、もっと新規エイズ患者が多いはずですよね。

(私)そうだね。それと前の話の時に献血で見つかるHIV陽性件数の話もしたよね。

(陽介)はい、覚えています。日本では年間に約500万件の献血があって、全数HIV抗体検査とNAT検査をしてるんですよね。

(私)そうだよ。その年間500万件の中にHIV陽性が100件ほど見つかってる。ここ数年は100件を下回ってるね。⇒補足資料①

(陽介)この数値を見ると潜在的なHIV感染者の動向が分かるんですね。

(私)そうだね、これで全て分かるわけじゃないけど、1つの指標にはなるよね。エイズ動向委員会の岩本委員長のコメントにも献血結果をエイズ動向判断に使ってるとあるからね。

(陽介)するとおじさん、もしも日本でイギリス並みにHIV検査が普及したとしたら、新規エイズ患者はもっと減りますね?

(私)それは間違いなく減るだろうね。早期に見つかれば治療でエイズ発症を防げるからね。そしてそれは社会全体で見ればHIV感染のリスクを減らすことにも役立つね。

(陽介)そうですね。日本もイギリス並みに普及するといいですね。

(私)それじゃ今回の話はここらで終わりにしよう。

(陽介)おじさん、ありがとうございました。

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補足資料

①献血におけるHIV陽性件数の推移

献血HIV正式版