もしもあなたが突然身近な人からHIV陽性を打ち明けられたら。あなたはそれを受け止めることが出来ますか?

私は身近な人からHIV陽性を打ち明けられた経験がありません。本当は私が知らないだけで身近にHIV陽性の人がいるのかも知れません。

あなたもすでにご存知の通り、HIV感染症は完治できないまでもエイズ発症を防ぐことが出来るようになりました。かつて致死的疾患であったHIV感染症、エイズは今や慢性疾患に近づきつつあるとさえ言われています。

その一方で新規のHIV感染者は相変わらず毎年1,500人ペースで増え続けています。昨年3月に累計で2万人を突破し更に増え続けているのです。

「HIVとかエイズとか、そんなのは遠い世界の他人事だ。」

そう思っているあなた。あなたご自身がいつHIVに感染するかも分かりません。そして、すでにあなたの身近にHIV陽性者がいるかも知れません。あなたにとってHIVもエイズも決して他人事ではないのです。

あなたの友人、職場の同僚、恋人、そしてご家族から突然HIV陽性を伝えられたら・・・あなたはどうしますか?冷静に受け止めることが出来ますか?自信がありますか?

私は・・・ある程度は受け止めることが出来るだろうと思っています。胸を張って言えるほどの自信はありませんが。

さて、ぷれいす東京からこんな冊子が作られました。

『Living with HIV ~身近な人からHIV陽性と伝えられたあなたへ~』

A5判60ページの冊子でネットからPDFでダウンロードすることも出来ます。ぜひあなたにも読んで欲しい一冊です。

詳細は実際にダウンロードして読んで頂くとして簡単に内容をご紹介しましょう。

目次

はじめに  

第1章 伝えるということ 伝えられるということ  

第2章 HIVという病気とつきあう  

第3章 いっしょに過ごす いっしょに暮らす  

第4章 セックスについて  

第5章 出会いや恋愛のこと  

第6章 仕事や学校について  

第7章 人生設計や将来のこと

この冊子には24人の人が手記を寄せています。HIV陽性を伝えられた人。HIV陽性を伝えた人。両方の立場の人が登場します。そこにはそれぞれの苦悩が綴られています。

例えば・・・

いきなり息子のHIV陽性を聞かされた父親。その場では冷静を装っていたものの、実は自分一人で受け止めきれず、思わず第三者に相談してしまいます。そのことが思わぬ波紋を広げてしまいます。

父親の立場、息子の立場。双方がそれぞれに苦悩します。

「誰かに伝えることは、その人に苦しみを与えること。誰にも伝えないことは、自分が苦しむこと。だから私は誰にも伝えない。」

こんなことを書いているHIV陽性者もいました。

私は24人の手記を読んでずい分色んなことを感じ、考えました。でも、それは決してこのサイトで記事にできるものではありません。そんなことを軽々しく出来るはずがありません。

私がいったい何を感じ、何を考えたか。

そんなことはどうでもいいことです。大事なことはあなたが何を感じ、何を考えるかです。

あなたがどんなにHIVやエイズに対して無関心であろうとも、確実にあなたの周囲にHIV陽性者は増え続けています。あなた自身も絶対にHIVに感染しないとは言い切れないでしょう。

HIVやエイズについての最低限の知識、情報は必須になります。例えばHIVに感染しないための予防方法、あるいは早期のHIV検査が救命的検査であること、日常生活では感染しないこと。こうした情報は必ず知っておく必要があります。

HIVやエイズの情報を知るために当サイトがあなたのお役に立てればとても嬉しく思います。

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補足資料