昨年11月末に発覚した献血によるHIV血液感染を受けて、日本赤十字社では2014年8月1日から「個別NAT検査」を開始しました。

個別NAT検査とはいったい何でしょうか?どんなメリットがあるのでしょう?そして、これでもう献血によるHIV感染は防げるのでしょうか?

私が調べたことを甥っ子の陽介に話しますので、あなたもごいっしょに聞いて下さいね。

(甥っ子陽介)おじさん、ネットニュースで見たけど、個別NAT検査が始まったそうですね? (私)陽介、その通りだよ。日本赤十字社では8月1日から個別NAT検査を開始したんだ。
陽介 私

(陽介)個別NAT検査って、昨年(2013年)の献血によるHIV感染事故を受けての対策ですよね?

(私)そうだよ。前に『献血でHIV感染、その後の対策は?』って話をしたよね。その時、今年の8月からは個別NAT検査を導入するって話だった。それが予定通りに導入された訳だ。

(陽介)なるほど、そうなんですね。それじゃ、これで献血によるHIV感染はなくなりますか?

(私)いや、前にも話した通り、完全に血液感染の可能性がゼロにできる訳じゃない。今より安全にはなるけどね。一部の人たちがネットで、個別NAT導入でもう安心、みたいなこと書いているけどそれは全くの誤解だ。

(陽介)あ~、そうなんですね。では、どのくらい安全になるんですか?

(私)元々NAT検査がスタートしたときは、50人分をまとめて検査してた。ところが昨年と同じようなHIV感染事故があって、50人分から20人分をまとめて検査する方法に変わったんだね。そして、昨年それでも感染事故が起きたから、とうとう個別検査、すなわち1人分ずつ検査することになったんだよ。

(陽介)はい、それは前にも聞きました。僕が知りたいのは、その結果どのくら安全になったのか、という点なんですけど?

(私)するどいとこ突くね。確かに、今話したように一度に検査する血液を完全個別化したときに、ではどのくらい安全になるのか?これが問題だよね。

でも、日本赤十字社のどのホームページを見ても、具体的な安全化の数値データは見当たらない。より安全にはなったがそれでも完全ではない、そんな表現しか出てこない。

(陽介)うーん、そうなんですね。結局、個別NAT検査の実施はウインドーピリオドの短縮が狙いなんですよね?

(私)もちろん、そうだね。昨年の11月に起きたHIV感染も、原因となった男性がHIVに感染して間ない時期に献血を受けたために検査ではじくことが出来なかった。また男性の血液中のウイルス量が少なくて、検査出来なかったんだ。

だから今度の完全個別化では、今まで以上にHIVに感染してから早い時期にHIV感染を見つけることが出来るはずだ。

(陽介)それを日数で公表しないのはなぜですかね?

(私)いやぁ、きっと個人差があって明確に言えないのでは?それに日数を出すとそれが独り歩きしてしまうこともある。

ただ、一般の病院で行っているNAT検査ではHIV感染後、最短で11日目には検査可能としているね。

(陽介)なるほど。では、日赤のNAT検査も完全個別化によってHIV感染から11日目には検査可能になったんですかね?

(私)それは分からない。さっきも言ったように日本赤十字社では具体的な日数は公表していない。だから今までの20人分まとめての検査だと何日、それが個別化によって何日まで短縮できました、という形で公表されると分かりやすいんだけどね。

(陽介)ホントですね。まぁ、逆にそれを公表してしまうと、今度はその期間を過ぎていれば大丈夫だってことになるから、献血がHIV検査として使われるのを防ぐ意味もあって公表しないんですかね。

(私)う~んどうだろうね。そこは私にも分からない。とにかく、8月1日からは個別NAT検査が導入されて、今まで以上にHIV検査の精度が上がった、これは間違いない。

と、同時にそれでもまだHIV感染直後の血液では100%確実にHIVを見つけることが出来ない。これも間違いない。

(陽介)ということは、今まで通り献血をHIV検査代わりに使ってはいけないってことですね?

(私)その通りだね。そして献血前の問診票には正直に、正確に答えてもらうことが大事だね。もしもHIV感染の不安があれば献血ではなく保健所に行ってもらいたいね。

(陽介)はい、分かりました。ともかく8月1日から献血で集められた血液に対しては個別NAT検査が始まった、ということですね。

(私)そうだ。今後は二度と昨年と同じようなHIV感染が起きて欲しくないね。

(陽介)本当にそうですね。おじさん、ありがとうございました。

(私)では今回はこれでお終いだ。

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