HIVやエイズに関する本当に初歩的な質問や相談をする人が大勢います。しかし、どんなに初歩的なレベルであっても無関心よりはずっとマシだと思うのですが・・・あなたはどう思いますか?

(甥っ子陽介)おじさん、HIVやエイズに関して余りに幼稚で初歩的な質問、相談が多いと思うんですけど・・・ (私)陽介、それだっていいじゃないか。全く無関心でいるよりもずっとマシだ。だんだんと知識や情報を増やしていけばいいのさ。
困った陽介 私

(陽介)そりゃそうかも知れませんけどね。例えば、ネットの相談サイトでこんな相談が未だにあるんですよ。

『アルバイト先で手を切りました。少し出血もしました。同じアルバイト仲間の中にもしもHIV感染者がいた場合、僕の手の傷口から感染する可能性がありますか?』

つまりアルバイト仲間と共同作業しているから、作業道具を共用したり、椅子や机、テーブルなど自分の手で触るもの全てを心配している訳です。

(私)なるほどね。もしも陽介がその相談を持ちかけられたら何と答える?

(陽介)それはもう、即座に「心配無用」って答えますよ。第一、ネットの相談サイトに書き込みするくらいなら自分でネット上の情報を探せばいいと思うんですよ。いくらでも情報サイトがあるじゃないですか。

(私)確かにね。でも、なぜ祖談者たちは自分で調べないんだろうね。

(陽介)それについては相談者がこんな言い分を書いていました。

『自分でも調べてみたのですが、調べれは調べるほど不安になってここで相談させてもらいました。』

こんな感じのことを書いていました。

(私)なるほど。それはあり得るね。理由は2つだ。

1.あまりにHIVやエイズの情報が多すぎて、中にはいい加減な情報も少なくない。ますます不安になる。

2.専門サイトでは難しい専門用語が出てきて内容がよく理解できない。疑問は不安へと変わる。

どうだい?この2つの理由はそれなりに言えてると思わないか?

(陽介)うーん、そうですね。確かにそういった理由はあるでしょうね。

(私)以前、陽介にこんな話をしたよね。

『ネット上にみるエイズ相談』

『どこに相談すればいい?』

どうだい?覚えているかい?

(陽介)はい。覚えています。やっぱり自分のHIV感染が不安になって相談したい人は多いんですね。

(私)そうなんだよ。でもね、一方では自分がHIVに感染するなんてこれっぽっちも不安を感じない人も大勢いる。しかも、感染しないと思っている根拠は何もない。単なる思い込みだね。

HIVやエイズに対する知識も情報もないくせに、なぜか自分は感染しないと信じ込んでいる。

(陽介)そういう人はネットの相談サイトにも無縁ですね。

(私)その通りだ。不安を感じないのだから相談なんてしない。

(陽介)うーん、そう言う人に比べるとどんな初歩的な相談であっても、関心を持っている人の方が安全ですね。

(私)そうだよ。HIVに対する不安や疑問が結果的にHIV感染予防につながったり、HIV検査を受けるきっかけになったりするからね。無関心の人が一番危ないと思うよ。

(陽介)それは確かにそうですね。

(私)もっと言えば、HIVやエイズに関して知識の乏しい人はけっこういるんだよ。ただ表に出ないだけだ。

例えば、HIV、エイズに関する本や講演で活躍されている本田美和子医師が大学生を相手に行ったトークショーで、会場の大学生に向かって、

「HIVとエイズの違いを知らない人は?」

と質問したら、何と1/3以上の大学生が手を挙げたそうだ。これは2010年の話だからね。大学生でもこの程度の情報、知識なんだよ。

(陽介)うーん、それはかなりショッキングな話ですね。

(私)まぁ、その時の結果をもって「日本の大学生は・・・」みたいな言い方は出来ないとは思うけどね。でも、そうした例は他にいくつもあるよ。

例えば毎年12月1日は世界エイズデーであり、日本でも色んなイベントがある。そんな中で若者数人を集めての公開トークショーをネットで流してる。この中でもHIVとエイズのちがいを言えない若者が沢山いる。

(陽介)そうですか。そんな例を聞くとネットで初歩的な相談をする人はまだいい方ですね。

(私)HIVやエイズに関する情報や知識は自分から取りにいかないとなかなか手に入らない。きっかけが何であれ、関心を持つことが最初の第一歩だと思うよ。

(陽介)分かりました。これからはHIVやエイズについて質問されたり相談されたら、例え初歩的なことであっても僕の知っていることを全部教えることにします。

(私)そうだね。そしてぜひこのサイトも活用して欲しいね。

(陽介)そりゃもう、活用させてもらいます!

(私)それでは今回のお話はこれでお終いだ。

(陽介)おじさん、ありがとうございました。

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