HIV感染症では90%の患者に何らかの皮膚疾患が見られると言います。

しかし、その皮膚疾患はHIV感染に特有の疾患ではありません。HIVに感染していなくても見られる症状です。

当サイトで何度も記事にしていますが、症状からHIV感染は分かりません。

それを承知の上で、皮膚疾患でも特にここにご注意、と言うポイントをご紹介したいと思います。

今回はこちらの本を参考にさせて頂きました。

『HIV診療の「リアル」を伝授します』 丸善出版 平成28年

(甥っ子慎太郎)おじさん、今日はどんなお話ですか?
陽介
(私)慎太郎、HIV感染に伴う皮膚疾患の話だよ。
私

(慎太郎)HIV感染に伴う皮膚疾患?以前におじさんに教えてもらいましたよね。

HIV感染症と皮膚疾患

体に発疹が出たらHIV感染かも?

こんなお話でしたよね。

(私)そうだったね。HIV感染は症状からは判断出来ないけど、それでも頻度が高い症状を教えたよね。

(慎太郎)はい。帯状疱疹とかヘルペスとかでしたね。

(私)そこで今日はね、そんな皮膚疾患でも、特にこんな症状が出たら要注意と言う話なんだよ。

(慎太郎)へぇ~、そんな要注意の症状があるんですか?

(私)そうなんだよ。今日話そうと思うのは、こんな皮膚疾患だよ。

●帯状疱疹

●単純ヘルペス

●伝染性軟属腫(みずいぼ)

●尖圭コンジローマ

●口腔カンジダ

以上の5疾患だよ。

(慎太郎)なるほど。どれもHIV陽性の場合に見られるとして本や医療サイトによく出て来る皮膚疾患ですね。

(私)では1つずつ説明していこう。

まず、帯状疱疹だ。これは免疫力低下に伴って現れる代表的な皮膚疾患だね。むろん、HIVに感染しなくても多くの患者がいる。

(慎太郎)はい。前にも教えてもらいました。

(私)同じ帯状疱疹でも、こんな帯状疱疹はHIV陽性の疑いが強いので要注意なんだよ。

『年齢が若いのに症状が重症である。』

『何度も再発を繰り返す。』

この2つだ。これはHIV陽性を疑ってみるべき症状なんだよ。

(慎太郎)でもおじさん、帯状疱疹の重症って、どんなのが重症なんですか?

(私)お、いい質問だね!実は帯状疱疹には重症度分類がなくて、定義は定かでないらしい。

(慎太郎)そうなんですか。それじゃ判断が難しいですね。

(私)一応ね、患部の広さ、潰瘍の深さ、痛みの強さなどを目安にするそうだ。

(慎太郎)なるほど。分かりました。

(私)次は単純ヘルペスだ。この病気も免疫力低下と共に発症することがある。

特に要注意なのは、

『患部が大きい』

『症状が長期間持続する』

この場合は特に要注意だ。

(慎太郎)う~ん、長期間ってどのくらいですか?

(私)目安は1ヶ月以上だ。1ヶ月以上持続するような単純ヘルペスはHIV陽性を強く疑うべきだね。

(慎太郎)なるほど、分かりました。

(私)お次は伝染性軟属腫、みずいぼだ。これは伝染性軟属腫ウイルスの感染によるもので、子供に多い。

しかし大人にはめったに見られない病気なんだよ。

だから、

『成人で発症したら要注意』

ってことになる。

(慎太郎)なるほど。子供にはありふれた病気でも大人には要注意と言うことですね。

(私)その通りだ。ではお次は尖圭コンジローマだ。この病気はHIV感染による免疫力低下に伴う皮膚疾患という訳じゃない。

普通のと言うか、一般的な性感染症の一種で、免疫力が正常な非HIV陽性者でも感染する。

(慎太郎)はい。

(私)ただね、尖圭コンジローマでもこんな場合はHIV陽性が要注意なんだよ。

『患部が肛門の周囲で、大きい』

なぜこの場合が要注意かと言えば、アナルセックスによる感染が疑われるからなんだよ。

そしてアナルセックスと言えば、HIV感染の非常に頻度の高い感染ルートでもあるよね。だから要注意なんだ。

(慎太郎)なるほど。免疫力低下の話じゃなくて、感染ルートの疑いから要注意って訳ですね。

(私)その通りだ。それじゃ最後は口腔カンジダだ。

(慎太郎)口腔カンジダは免疫力が低下してる場合に発症しやすいんでしたよね。

(私)そうだよ。だからHIV陽性者に多く見られる症状だね。

そして、特にこんな場合は要注意なんだよ。

『基礎疾患がないのに重症』

『難治性である』

この2点だ。

(慎太郎)おじさん、基礎疾患とは何ですか?

(私)基礎疾患と言うのはね、その人が元々持ってる病気、つまり持病のことだね。例えば糖尿病とか高血圧とか、そうした病気を持っているとそのせいで他の病気も併発しやすい。

口腔カンジダも糖尿病患者だと重症化したり難治性になったりすることがある。

(慎太郎)なるほど。そうした基礎疾患がないにも関わらず、重症化したり難治性だったりするとHIV陽性がより強く疑われるってことですね。

(私)そうだね。ただ、最初に言ったけど、あくまでより強く疑われる、要注意度が増すってことであり、これをもってHIV陽性が判断できる訳じゃない。

あくまでもHIV陽性を確かめるにはHIV検査しかない。これはもう何回も言って来たけど変わらない。

(慎太郎)要するにHIV検査を受けるきっかけとして要注意って考えればいい訳ですね。

(私)そうだね。症状がなくてもHIV検査を受けて欲しいけど、今回みたいな症状の場合はぜひとも早期にHIV検査を受けて欲しいね。

(慎太郎)HIV検査の先延ばしは「いきなりエイズ」の危険性が高まるからですね。

(私)そうだ。早期のHIV検査は救命的検査になるからね。

(慎太郎)分かりました。

(私)それじゃ今日はこれでお終いにしよう。

(慎太郎)おじさん、ありがとうございました。

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