今回は抗HIV治療に使われる薬について、私の調べたことを甥っ子の陽介に教えます。

ぜひあなたもごいっしょに聞いて下さい。

(甥っ子陽介)おじさん、今日のお話は何ですか?
陽介
(私)陽介、今日は抗HIV薬についての話だよ。
私

(陽介)おじさん、抗HIV薬のお話なら、以前に「エイズ治療に使う薬は?」ってお話しの時に教えてもらってますよ。

(私)そうだったね。でも、あの時は薬の種類と、どんな働きをするのかってことが主な内容だった。

(陽介)はい、そうでした。

(私)今日陽介に話したいのは、薬を飲む量、回数がどんなふうに変わってきたか、それを話したい。

(陽介)ふ~ん、それは前回はあまり教えてもらっていないですね。

(私)そうだろう?実はこんな資料を見つけたんだよ。

『変わり行くHIV治療-新規抗HIV薬の特徴と使い方」』

ここに抗HIV薬がどんなふうに改善されてきたか、とても詳しく書かれている。

執筆は、国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター病棟医長 照屋勝治氏だ。

(陽介)どんなふうに変わってきたんですか?

(私)そうだな、それじゃ最初に結論から見てもらおうかな。

この図を見てごらん。

抗HIV薬改善履歴
図1.抗HIV薬改善の履歴

同資料に載っていた抗HIV薬改善の履歴だよ。ただし、作成年月日が2014年だから、現在はもっと改善されているかも知れない。(図1は管理人の作図であり、薬はあくまでイメージ図です。本物は同資料でご覧ください)

さて、抗HIV薬を使ったARTと呼ばれる治療法は、1997年頃に始まったんだ。

それまでは致死的疾患だったHIV感染症、エイズの予後が劇的に改善され、亡くなる人も激減した。

(陽介)はい、それは「エイズの治療とは?」で教えてもらいました。

(私)だけどね、上の図1を見てもらって分かるように、1997年頃に患者が1日に飲む薬の種類と量は大変多かった。

ARTは多剤併用法、カクテル療法とも呼ばれてる。その名の通り、3種類以上の薬を使って体内のHIVが増えないようにコントロールするんだ。

(陽介)う~ん、朝、昼、晩の3回に、とても多い量飲むんですね。

(私)そうなんだよ。しかも、3種類の薬を同時に飲むとは限らなかった。Aの薬は食後、Bの薬は8時間おき、みたいな飲み方もあったそうだ。

(陽介)わぁ、それは大変ですね。

(私)しかも、飲み忘れが発生すると薬が効かなくなってしまう。常に血液中に薬の成分が一定の濃度を保つように薬を飲まなければいけなかった。

(陽介)それはかなりのプレッシャーですね。僕なんか医者にもらった風邪薬やお腹の薬をよく飲み忘れます。

(私)そうだよな。飲み忘れってあり得るよね。でも、抗HIV薬ではそれは許されないんだよ。しかも以前の抗HIV薬って副作用も強かった。

(陽介)それはなお大変ですね。

(私)そうだね。でも、そこから段々と抗HIV薬は改善されていくんだ。1つの薬に複数の働きを詰め込んで、薬の種類を減らすことが可能になった。

いわゆる配合剤って呼ばれている薬だね。図1のように年々改善されて、今では1日1錠で済む患者もいるんだ。

(陽介)それはすごいですね。1997年頃には1日に16錠も飲んでたのが、今ではたったの1錠ですか。

(私)そうなんだ。これなら患者の負担もぐっと小さくなるよね。ただし、全ての患者がみな1錠だけで済むとは限らない。

薬が合う、合わないって問題もあるし、症状によっても違うからね。それにしても飲む量、種類が減ったのは間違いない。

(陽介)すごいですね。

(私)日本で最初に使われるようになった1日1錠の薬は2013年5月14日に発売開始となった、スタリビルド配合錠という薬だよ。

このスタリビルド配合錠についてはこちらに詳しい記事が載っているよ。

『1日1回1錠で済む抗HIV薬の配合剤が登場』

また、国立国際医療研究センターのサイトにも

『抗HIV薬一覧』

が載っている。

また、独立行政法人国立病院機構 大阪医療センター HIV/AIDS先端医療開発センターのサイトには、

『抗HIV治療ガイドライン(2016年3月発行7月改訂)』

このガイドラインの中にも抗HIV薬が詳しく説明されている。

(陽介)分かりました。とにかく、現在では抗HIV薬は1日に2錠とか1錠で済むようになってきた、ということですね?

(私)そうだ。抗HIV薬は画期的な進歩を遂げたよね。

(陽介)本当にそうですね。

(私)ただ、これも何回も言ったけど、どんなにいい薬が出来たとしても、治療が遅れてしまえば効果が十分発揮できない可能性がある。

やはり早期のHIV検査によってHIV感染を早く見つけることが大事だ。

(陽介)それは「早まる?抗HIV薬投与のタイミング」って話で教えてもらいました。

(私)そうだったね。いい薬が開発されると同時に、抗HIV治療開始時期の研究も進んでるってことだね。

(陽介)どのタイミングで薬を飲めば最も効果的に効くか、という研究ですね。

(私)そうだよ。その研究によって、治療開始の時期は年々早くなる傾向にある。その方が治療効果が高いと分かってきたんだ。

それだけに早期発見はより重要になってる。

こうした研究と合わせて、これからもどんどんいい薬が出て来ると思うよ。

(陽介)HIV陽性患者の負担がもっと減るといいですね。

(私)そうだね。それと、最後にもう一度繰り返すけど、どんなにいい薬が出来てもHIV陽性が見つからなければ役に立たない。

早期のHIV検査は救命的検査だってことを忘れないで欲しいね。

(陽介)分かりました。おじさん、ありがとうございました。

管理人追記(2016年12月14日)

ぷれいす東京によると、2013~14年にかけてHIV陽性者を対象に実施した調査では、10年前と比較して、

●1日1回の服薬が2.3%から56.6%に増えた。

●2~3カ月に1度の通院が、37.2%から73%に上がった。

という事です。

このデータからも抗HIV治療が進んでいるのが分かります。

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