Futures Japanが行った、第1回 HIV陽性者のためのウェブ調査の結果から、913人のHIV陽性者がHIV検査を受けた場所をご紹介します。

例によって私が調べたことを甥っ子の陽介に話します。あなたもいっしょに聞いて下さい。

そしてあなたのHIV検査にお役立て下さい。

(甥っ子陽介)おじさん、今日のお話はなんですか?
陽介
(私)陽介、今日はHIV検査を受けた場所についてだよ。
私

(陽介)HIV検査を受けた場所ですか?

(私)そうだよ。

(陽介)保健所とか、病院とか?

(私)そうだ。ただし、実際にHIV検査で陽性判定を受けた人たちによるアンケート結果からの話だよ。

(陽介)そんなデータがあるんですか?

(私)Futures Japanが2015年に行ったアンケート結果がネット上で公開されているんだ。

(陽介)そうなんですか。でも、HIV検査を受けた場所と言えば、以前におじさんからHIV感染は一般病院と診療所で見つかる?」や、「補足資料・HIV陽性はどこで見つかった?」のお話で教えてもらいましたよね。

(私)ああそうだったね。HIV陽性が見つかったきっかけについては色んな調査があるからね。でも、それらを見るとそんなに大きくは違わない。どれも似たような調査結果だよ。

(陽介)それじゃ今日のお話も過去の結果と同じようなものですか?

(私)そうだね。大きくは同じだ。ただちょっと他のデータには見られないものがあるので、陽介に話そうと思ってね。

(陽介)へぇ。他のデータには見られない?いったい何ですかそれって。

(私)まずはアンケートの結果から見てもらおうかな。HIV陽性者913人から回答を得たデータだよ。

HIV検査を受けた場所2

(陽介)なるほど。う~ん、おじさん、前にも質問したと思うんですが、「病院」と「クリニック・診療所」の違いって何でしたっけ?

(私)ざっくり言うとこんな感じだ。

●病院
ベッドの数が20床以上。

●診療所
ベッドの数が19床以下。

これが医療法で決められた分類だ。医院やクリニックも診療所と同じくくりになるね。

(陽介)ふ~ん、そうなんですか。

(私)まぁ、細かいことを言えば、病院では医師が3人以上、患者3人に対して看護師1名、それに薬剤師も1名必要などの条件がある。

(陽介)なるほど。違いがよく分かりました。

(私)さて、それじゃ先ほどのグラフを見てもらおうか。HIV検査を受けた場所で最も多いのは病院の外来だ。ここが全体の27.8%を占めている。

保健所は24.1%だからわずかだけど病院外来の方が多い。

(陽介)病院外来ってことは・・・?

(私)HIV検査が目的で病院へ行ったケースもあるだろうし、何か気になる症状があって診てもらったら医師からHIV検査を勧められたケースもあると思うよ。

(陽介)なるほど。他の性感染症に感染していたとか、エイズ指標疾患の疑いがあるような場合ですね。

(私)その通りだ。

(陽介)保健所でのHIV検査って、確か年間に13万件ほどですよね。それでもHIV感染が見つかるきっかけとしては4人に1人程度なんですね。

(私)病院、クリニックを全部合わせると53.2%になる。保健所の2倍以上だね。

(陽介)え~っと、3番目は病院の入院中ですか。

(私)これも色んなケースがあると思うよ。入院前のスクリーニング検査、手術前のスクリーニング検査はむろん、治療の過程でHIV検査を行って見つかることもあるだろうな。

(陽介)でも意外と多いですね。

(私)そうだな。全体の17.7%を占めている。

(陽介)その次が常設のHIV検査所ですね。

(私)そうだ。保健所ではなく、HIV検査目的だけに常設されている検査施設だね。残念ながらこれは東京や神奈川など大都会にしかないね。

これが全体の9.3%だ。

(陽介)東京都南新宿検査・相談室みたいなやつですね?

(私)その通りだ。それで次が診療所、クリニックなどで全体の7.7%だ。

(陽介)病院よりもずっと少ないですね。

(私)まぁ、存在数で言えば病院よりも診療所、クリニックの方が圧倒的に多いと思うけどね。たぶんこうしたところでは患者も医師もHIV感染を疑ってないのかも知れないね。

(陽介)あ~なるほど。患者はまさか自分がHIVに感染しているとは思わず、医師も自分の患者がHIVに感染しているとは思わないってことですね。

(私)そうなんじゃないかな。一度もHIV感染者を診たことがない医師はいっぱいいるだろうし。というか、ほとんどの医師は診たことがないよね。

(陽介)そうでしょうね。診たことがなければそうそうHIV感染を疑って検査はしないかも知れませんね。

(私)ここがちょっと怖いところだね。医師がHIV検査を言わなかったからって安心はできない。あくまで自分でHIV感染の不安や心当たりがあればHIV検査を受けないとね。

(陽介)それはいつもおじさんが言ってることですね。

(私)さて、お次がなんと郵送式のHIV検査キットだ。全体の3.7%にあたる。今やHIV検査キットは年間に8万5千個以上使われている。⇒補足資料①

この検査キットによってHIV陽性が分かった件数を公開したデータは珍しいね。これが冒頭で言った、他では見られないデータだよ。

(陽介)そうでしたか。HIV検査キットによって自分のHIV感染を知った人もそれなりの割合で存在するんですね。

(私)そうだね。どうしても保健所や病院へ行けない人が利用してるんだろうね。HIV感染の不安を放置するよりは検査キットを使って検査する方がいい。

現にこうしてHIV感染が見つかって「いきなりエイズ」の発症を未然に防いでる訳だから。

(陽介)本当にそうですね。

(私)HIV検査キットの次が献血で3.6%になっている。献血でのHIV検査については、過去に「献血でHIV 感染が分かる」か?で話したよね。

(陽介)はい。

(私)そして次がHIV検査イベントで3.5%を占めている。

(陽介)HIV検査イベントって何ですか?

(私)例えば世界エイズデーの時に臨時でHIV検査を行うイベントみたいなものだね。常設じゃないけど、何かのイベントに合わせてHIV検査を行う臨時の検査場だな。

(陽介)なるほど。

(私)そして自己検査キットが0.9%だ。これが問題だね。「HIV自己検査キットってなに? 」でも説明したけど、安全性と信頼性に問題がある。

(陽介)でも現実にはこうして利用してHIV感染が見つかっていますね。

(私)そうだね。ただ、私が思うにHIV自己検査キットの最大の問題点は信頼性、もっと言えば偽陰性だ。本当はHIVに感染しているのに、陰性判定を受けて放置している人がいないか心配だね。

(陽介)前に教えてもらったお話では、自己検査キットの取説には、

「あくまで簡易検査なので、検査結果は目安です。医療機関で検査を受けて下さい。」

って書いてあるんですよね?

(私)そうだった。でも、それは全ての自己検査キットにそう書かれている訳じゃない。何も書いていない自己検査キットも多いよ。

(陽介)そうですか。でも自己検査キットの利用者も年々増えているんでしょうね。

(私)そうだと思う。だからこそ、厚生労働省の関連サイトで自己検査キット利用の注意を促す記事が増えてきたね。

(陽介)なるほど。

(私)さて、今回は913人のHIV陽性者に対して、自分のHIV陽性が分かったHIV検査をどこで受けたのか、その場所を尋ねたアンケートを紹介したよ。

(陽介)はい。一番多いのは病院で次が保健所でしたね。

(私)そして郵送式のHIV検査キットや自己検査キットも利用されている。私が思うに、一番のお奨めはやはり保健所だね。

無料で匿名だし、万一HIV陽性が確定した場合でも専門スタッフがサポートしてくれる。

(陽介)そこが安心材料ですね。

(私)それでも中にはどうしても仕事の都合や家の事情などで保健所に行けない人もいるだろう。病院にも行けないかも知れない。

そんな人はぜひHIV感染不安を放置せず、郵送式のHIV検査キットを使って検査を受けて欲しいね。一番怖いのはHIV検査を先延ばしにしたまま「いきなりエイズ」を発症することだ。

(陽介)分かりました。それはいつもおじさんが話してくれてることですね。

(私)それじゃ今回はこの辺でお終いにしよう。

(陽介)はい、おじさんありがとうございました。

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補足資料

①郵送式HIV検査キットの使用量

『ますます増えるHIV検査キット利用数!』

姉妹サイト「HIV検査キットの選び方と使い方」より

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