厚生労働省の調べによると、平成27年(2015年)に全国の保健所で行われたHIV検査の総数は96,740件でした。(特設検査場を除く)

ではこの中でスクリーニング検査で陽性となり、確認検査を受けた人はどのくらいいるのでしょうか。

ほどんどの人はスクリーニング検査で陰性となり、確認検査を受けることはありません。

私自身もスクリーニング検査で陰性となり、確認検査は受けませんでした。

今回は保健所における確認検査について、私が調べたことを甥っ子の慎太郎に話したいと思います。

(甥っ子慎太郎)おじさん、保健所の確認検査って、どうやるんですか?
陽介
(私)慎太郎、なかなかいい質問だね。確認検査を受ける人は少ないから知らないよね。
私

(慎太郎)はい、僕も知りません。そもそも保健所で確認検査を受ける人ってどのくらいいるんですか?

(私)そうだな、まずはそこから話そうか。厚生労働省の資料によると、2015年に保健所で行ったHIV検査は96,740件だった。

慎太郎も知ってるように、保健所のHIV検査は二段階になっていて、まずスクリーニング検査があって、そこで陽性になると確認検査を受けることになる。

(慎太郎)はい、知ってます。スクリーニング検査は非常に感度が高いので、本当はHIVに感染していない人が陽性になることがあるんですよね?

(私)そうだ。それを偽陽性って言うんだけど、本当のHIV感染か、偽陽性か、見分けるための検査が確認検査だ。

厚生労働省のエイズ関連ページによると、

●保健所で本当のHIV陽性者が見つかる確率 0.3%

●通常検査で偽陽性が見つかる確率 0.3%

●即日検査で偽陽性が見つかる確率 1%

こうなっている。

この確率で2015年の保健所HIV検査数を当てはめてみると、

●本当のHIV陽性者 96,740×0.003=290人

●通常検査の偽陽性者 96,740×0.003=290人

●即日検査の偽陽性者 96,740×0.01=967人

合計で1,547人がスクリーニング検査で陽性となり、確認検査を受けたことになるね。

全体では1.6%が確認検査を受ける確率だね。

(慎太郎)なるほど。保健所でHIV検査を受けた人が1000人いればそのうちの16人は確認検査を受けたってことですね。

(私)そういうことになるね。

(慎太郎)おじさん、確認検査の方法ってどんな検査方法なんですか?

(私)うん、確認検査では、

●WB法(ウエスタンブロット法)

●NAT法(核酸増幅検査:Nucleic acid Amplification Test)

などが使われているんだ。

『HIV 検査相談に関する全国保健所アンケート調査 (平成27年度)』によると、その実施割合はこんな感じだ。

確認検査の方法
図1.確認検査の方法

(慎太郎)ふ~ん・・・。2次スクリーニング検査って、もう1回スクリーニング検査をやるってことでしょうね。

(私)そうだろうな。

(慎太郎)これを見ると、NAT検査だけってのはないんですね?

(私)そうだね。これはたぶん、NAT検査だとHIV-1のみしか検査出来ず、HIV-2の可能性を見逃すことになるからだと思うよ。

(慎太郎)そういうことですか。しかしおじさん、確認検査って即日には結果が分りませんよね?

(私)そうだね。だいたい1週間から2週間後になるね。

(慎太郎)この確認検査って、どこでやるんですか?HIV検査を受けた保健所とは限りませんよね?

(私)その通り。自分の保健所だったり、よその保健所に依頼したり、衛生研究所を利用することもある。

先ほどのアンケート調査によると、その割合はこんな感じだ。

●保健所の通常検査で確認検査を行う場合

通常検査の確認検査場所
図2.通常検査の確認検査実施施設

●保健所の即日検査で確認検査を行う場合

即日検査の確認検査場所
図3.即日検査の確認検査実施施設

まぁ、このグラフを見ると、通常検査でも即日検査でも、スクリーニング検査で陽性になると自分のところで確認検査をするのは4%足らずで、70%は衛生研究所を使ってるわけだ。

(慎太郎)なるほど、そういうことですか。

(私)衛生研究所は全国にあるからね。(衛生研究所全国一覧)

(慎太郎)でもおじさん、この確認検査用に使う血液って、どのタイミングで採取するんですか?最初から確認検査が必要って分かりませんよね?

(私)もちろん分からないさ。でも、念のためにスクリーニング検査で採血する時に確認検査の分まで用意する場合もある。

また、スクリーニング検査の結果が陽性と分かった後で改めて再採血する場合もあるんだ。

その割合は通常検査と即日検査で別々にアンケート調査されているんだ。

まず、通常検査の場合だけど、これはもう最初から確認検査を見越して採血しているケースが多い。

通常検査全体の88.6%がこのやり方なんだよ。

(慎太郎)なるほど。通常検査はスクリーニング検査の結果が出るまで1週間、2週間かかりますもんね。

その結果が出てから採血してると、確認検査の結果が出るまでまた2週間かかるから、結局検査結果が分るのは1ヶ月も先になってしまいます。

(私)そういうことだね。でも、アンケート調査によると、

●スクリーニング検査の陽性結果がを通知するときに確認検査の採血を行う⇒6.6%

●採血は最初に2本分行うが、確認検査はスクリーニング検査の結果を通知した後に行う⇒2.2%

となってるんだ。

この2つのケースではやはり最終検査結果が分るのは1ヶ月くらい先になってしまうかも知れないね。

(慎太郎)2つ合わせて8.8%ですか。少数とは言え、ちょっとそんなに待たせるのはお気の毒ですね。

きっと不安いっぱいで待つことになりますね。

(私)そうだね。では次に即日検査の場合にどうやってるかだ。

即日検査だとスクリーニング検査の結果が1時間ぼどで分かるからね。その結果を見てから確認検査用を採血ってのもアリだね。

確認検査の採血方法
図4.確認検査の採血方法

(慎太郎)そうですね。最初に確認検査の分まで採血するか、1時間後に採血するか、その差だけですね。

(私)そうだね。だから時間軸で考えると、確認検査までいった場合、検査結果が分るまでの時間は最短、最長でこうなるね。

●最短の場合 1週間後に分かる(即日検査+確認検査1週間)

●最長の場合 4週間後に分かる(通常検査2週間+確認検査2週間)

ってことかな。

(慎太郎)そうなりますね。ところでおじさん、確認検査もまた無料・匿名なんですか?

(私)そうだよ。保健所での確認検査は無料・匿名で可能だ。

でも、確認検査でHIV陽性が確定したら匿名のままって訳にはいかないね。今度は治療を行う訳で、治療は匿名じゃむりだ。

保健所から医療機関へ紹介状を書く段階で個人情報が必要になるよね。

(慎太郎)確かにそうですね。

(私)それじゃ今日の話をまとめようか。確認検査でこれだけは知っておきたいって、どんなことだい?

(慎太郎)はい。

●保健所のHIV検査で確認検査までいくのは1000人中16人の確率である。

●確認検査も無料・匿名で受けることが出来る。

●検査結果が分るまで最長で4週間かかる場合もある。

●もしも確認検査でHIV陽性が確定したら、治療のために個人情報が必要になる。

この4点ですかね。

(私)そうだね。それじゃ今回はこれで終わりにしよう。

(慎太郎)おじさん、ありがとうございました。

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